交流電源 PCR-LEシリーズ

交流電源 PCR-LE2シリーズ

交流電源 PCR-Mシリーズ

通信インターフェースマニュアル


 

チュートリアル

トリガで出力を変化(シーケンス1:TRANsient)

本製品には5つの異なるトリガサブシステム(TRANsient、SYNChronize、ACQuire、SIMulation、PROGram)があります。通常、SCPI仕様では各トリガサブシステムを番号付けされたトリガシーケンスとして分類するので、それぞれSEQuence1~SEQuence5にマップされています。

シーケンス1(TRANsient)グループは設定を変更するトリガサブシステムです。電圧と周波数の設定を変更します。

状態

シーケンス動作では、3つの状態(IDLE状態、INITiated状態、WTG状態)があります。→詳しく見る

出力変更制御

TRIGger:SEQuence1(またはTRIGger:TRANsient)サブシステムを使用すると、出力の変化をトリガで同期させることができます。出力変化をDC電源装置や電子負荷装置などの外部機器の動作と同期させたい場合に有効です。

VOLTage:TRIGgeredとFREQuency:TRIGgeredコマンドでトリガ設定値を予約します。トリガを使用する前に各出力項目に対するMODE設定をSTEPにします。

:VOLTage 110    '電圧を110 Vに設定

:FREQuency 60    '周波数を60 Hzに設定

:VOLTage:MODE STEP    '電圧のトリガMODEをSTEPに設定

:FREQuency:MODE STEP    '周波数のトリガMODEをSTEPに設定

:VOLTage:TRIGgered 100    '電圧がトリガで100 Vに変更するように設定

:FREQuency:TRIGgered 50    '周波数がトリガで50 Hzに変更するように設定

:TRIGger:SEQuence1:SOURce BUS    'トリガソースをBUSに設定

:INITiate    'シーケンス1のイニシエート(トリガ機能開始)

:TRIGger    'シーケンス1にソフトウェアトリガを与える

繰り返し出力変化をすると、Trigger error(-210)になる場合があります。*OPCコマンドを使用すると、エラーを防ぐことができます。 ->詳しく見る

:TRIGger*OPC    'トリガを与えて出力変化終了まで待つ

 

TRIGger:SEQuence1:SOURceで、トリガソースをBUSまたはIMMediateに設定します。

トリガソースがIMMediateに設定されている場合には、INITiateコマンドで変更動作はすぐに実行されて、電圧/周波数が新しい設定値に変更されます。BUSに設定されている場合には、トリガサブシステムはWTG(Waiting For Trigger)状態になります。TRIGger:SEQuence1:IMMediateまたは*TRGコマンドによってソフトウェアトリガが与えられると、変更動作が実行されます。

動作が完了すると、トリガサブシステムはIDLE状態に戻ります。トリガを実行しないでABORtまたは同等なコマンドを送信すると、変更動作はキャンセルされてトリガサブシステムはIDLE状態に戻ります。

シーケンス1グループのプログラム可能な設定項目は、AC電圧、DC電圧、周波数です。電流リミット設定はトリガで変更できません。

*RST または*RCLコマンドを送信すると、VOLTage:MODE、FREQuency:MODE、VOLTage:OFFSet:MODE はすべてFIXedにリセットされます。トリガMODEがFIXに設定されていると、シーケンス1のトリガ機能が無効になります。MODE設定は、各出力項目に対してそれぞれ明示的にSTEPに設定します。

TRIGger:SEQuence1:IMMediateはシーケンス1グループに対してのみソフトウェアトリガを与えます。

*TRGコマンド、またはIEEE488.1 get(Group Execute Trigger)コマンドも同じ目的で使用できます。このコマンドはすべてのシーケンスグループにソフトウェアトリガを与えるので、イニシエート状態のほかのシーケンスグループがあれば、同時にシーケンス動作を実行します。

PCR-Mでは、各トリガに対してイニシエートコマンドを毎回送信しないで自動継続できます。

INITiate:CONTinuous:SEQuence1 ON

トリガ使用時の本製品の動作

ABOR が送信された場合、INIT:SEQ1はキャンセルになります。VOLR:TRIG設定値は変化しません。

電圧値を20V(VOLT 20)、トリガで変更する電圧値を10V(VOLT:TRIG 10)を設定した場合のレスポンスを下表に示します。

 

  レスポンス
VOLT? VOLT:TRIG?
各設定直後 20 V 10 V
トリガ送信後 10 V 10 V
*RST送信後 0 V 0 V
トリガ送信前に電圧変更VOLT30 送信 30 V 30 V(キャンセル)

>top

コマンド(機能別)

コマンド(ABC別)

コマンド(サブシステム別)

レジスタ

付録

チュートリアル

AC power supply  PCR-M series交流電源 PCR-LEシリーズ
通信インターフェースマニュアル

AC power supply  PCR-M series交流電源 PCR-LE2シリーズ
通信インターフェースマニュアル

AC power supply  PCR-M series交流電源 PCR-Mシリーズ
通信インターフェースマニュアル

AC power supply  PCR-WE series交流電源 PCR-WEシリーズ
通信インターフェースマニュアル