交流電源 PCR-LEシリーズ

交流電源 PCR-LE2シリーズ

交流電源 PCR-Mシリーズ

通信インターフェースマニュアル


 

チュートリアル

状態監視

本製品にはIEEE488.2標準レジスタのほかに、SCPIの標準必須レジスタSTATus:OPERationとSTATus:QUEStionableがあります。

レジスタの基礎

すべてのSCPIレジスタはイベント/フィルタを使用した標準アーキテクチャを持っています。CONDition、EVENt、ENABle、さらにオプションのPTRansition とNTRansitionがあります。CONDitionとEVENtは状態表示として動作する読み込み専用のレジスタです。ENABle、PTRansition、NTRansitionはイベントやサマリフィルタとして動作する読み書き可能レジスタです。

STATus:OPERation

OPERationステータスレジスタは、正常動作中に発生するイベントもしくは通知の記録に使われます。

CV出力しているかどうかを確かめるには、STATus:OPERationレジスタのCVビット (bit 8 )を確認します。

:STATus:OPERation?    'CVビットがセットされているかどうかをチェック

STATus:QUEStionable

QUEStionableステータスレジスタは、異常動作の発生時に発生するイベントや通知の記録に使用されます。

保護機能が作動しているかを確かめるには、STATus: QUEStionableレジスタのOVビット (bit 0 )を確認します。

:STATus:QUEStionable?    'OVビットがセットされているかどうかをチェック

単相3線出力/三相出力(PCR-LEオプション/ PCR-LE2)の監視状態

STATus:OPERation

OPERationステータスレジスタは、正常動作中に発生するイベントもしくは通知の記録に使われます。

CV出力しているかどうかを確かめるには、OPERation:INSTrument:ISUMmary{1|2|3}サブレジスタのCVビット (bit 8 )を確認します。

{1|2|3}の1はU相、2はV相、3はW相です。

:STAT:OPER:INST:ISUM2?    'V相のCVビットがセットされているかどうかをチェック

STATus:QUEStionable

QUEStionableステータスレジスタは、異常動作の発生時に発生するイベントや通知の記録に使用されます。

過電圧保護機能が作動しているかを確かめるには、STATus: QUEStionableレジスタのOVビット (bit 0 )を確認します。

:STAT:QUES?    'OVビットがセットされているかどうかをチェック

bit0が「真」になっていても、まだどの相で過電圧保護機能が働いているかわかりません。どの相で異常動作をしているか確認するには、STATus:QUEStionable:INSTrumentサブレジスタを確認します。

:STAT:QUES:INST?    'どの相で異常動作しているかをチェック

「真」になっているbitのチャンネルが異常動作しています。異常動作しているチャンネルのSTATus:QUEStionable:INSTrument:ISUMmary{1|2|3}サブレジスタを確認すると、指定した相で発生している異常内容がわかります。

{1|2|3}の1はU相、2はV相、3はW相です。

:STAT:OPER:INST:ISUM2?    'V相のOVビットがセットされているかどうかをチェック

PON (Power ON )ビット

イベントステータスレジスタのPON ビット(bit 7)は、本製品が電源投入されたときにはいつでもセットされます。停電や電源ラインの異常を追跡するためにパワーオンSRQ を発生させるときに、次の手順でPONを使用します。

1.   *PSC (Power-on Status Clear )を0 (またはOFF )にセットします。

イベントステータスイネーブルレジスタとサービスリクエストイネーブルレジスタ設定のバックアップ機能を有効にする。(*PSC 0

2.   イベントステータスイネーブルレジスタのPONビット(bit 7 )をセットします。

パワーオンイベントの上位レイヤへの伝達を許可。 (*ESE 128

3.   ステータスバイトイネーブルレジスタのESB ビット(bit 5 ) をセットします。

スタンダードイベントによるSRQ発生を許可。(*SRE 32

 

*PSC 0;*ESE 128;*SRE 32

RS232C インターフェースを使用する場合には、SRQを発生しないため、PONビットをサービスリクエストに関連付けることはできません。

USBインターフェース、またはLAN(VXI-11/ HiSLIP)インターフェースを使用する場合には、SRQ機能自体は通信プロトコルによってサポートされていますが、パワーオンイベントの直前にVISA I/OセッションでConnection Lostエラーを発生してしまいます。PONイベントを扱うのは困難といえます。

>top

コマンド(機能別)

コマンド(ABC別)

コマンド(サブシステム別)

レジスタ

付録

チュートリアル

AC power supply  PCR-M series交流電源 PCR-LEシリーズ
通信インターフェースマニュアル

AC power supply  PCR-M series交流電源 PCR-LE2シリーズ
通信インターフェースマニュアル

AC power supply  PCR-M series交流電源 PCR-Mシリーズ
通信インターフェースマニュアル

AC power supply  PCR-WE series交流電源 PCR-WEシリーズ
通信インターフェースマニュアル