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チュートリアル

電源ライン異常シミュレーション(シーケンス4:SIMulation)

本製品には5つの異なるトリガサブシステム(TRANsient、SYNChronize、ACQuire、SIMulation、PROGram)があります。通常、SCPI仕様では各トリガサブシステムを番号付けされたトリガシーケンスとして分類するので、それぞれSEQuence1~SEQuence5にマップされています。

シーケンス4(SIMulation)グループは電源ライン異常シミュレーションを実行します。

パラメータの設定

最初にパラメータを設定します。

:SIMulation:T1:PHASe:STATe OFF    'T1を時間で設定

:SIMulation:T5:CYCLe:STATe OFF    'T5を時間で設定

:SIMulation:T1:TIME 5MS    '電圧変動開始時間の設定

:SIMulation:T2:TIME 10000MS    'スロープ時間1の設定

:SIMulation:T3:TIME 100MS    '電圧変動時間の設定

:SIMulation:T3:VOLTage 50V    '変動電圧の設定

:SIMulation:T4:TIME 10000MS    'スロープ時間2の設定

:SIMulation:T5:TIME 10000MS    '復帰時間の設定

次に繰り返し回数を設定します。

:SIMulation:REPeat:COUNt 5    '繰り返し回数の設定

設定が終了したら電源ライン異常シミュレーションを実行します。

電源ライン異常シミュレーションの実行

以下のコマンドを送信すると、電源ライン異常シミュレーションが実行します。

:OUTP ON

:SIM:STAT RUN

電源ライン異常シミュレーションの実行状態を問い合わせできます。

:SIM:EXEC?

停止中の場合には、STOPを返します。実行中の場合には、RUNと現在の繰り返し回数を返します。

途中で電源ライン異常シミュレーションを停止する場合には以下のコマンドを送信します。

:SIM:STAT STOP

電源異常シミュレーションをトリガを使用して実行できます。

トリガを使用した実行

TRIGger:SEQuence4(またはTRIGger:SIMulation)サブシステムを使用すると、電源ライン異常シミュレーションをトリガで同期させることができます。

シーケンス動作では、3つの状態(IDLE状態、INITiated状態、WTG状態)があります。→詳しく見る

 

すぐにシミュレーションを開始するにはトリガソースにIMMediateを選択して、INITiateコマンドを使用します。

:TRIGger:SEQuence4:SOURce IMMediate    'トリガソースをIMMに設定

:INITiate:SEQuence4    'シーケンス4のイニシエート。電源ライン異常シミュレーションが開始

シーケンス 4 グループをソフトウェアトリガで測定開始させる場合には、トリガソースを BUS に変更します。

:TRIGger:SEQuence4:SOURce BUS    'トリガソースをBUSに設定

:INITiate:SEQuence4    'シーケンス4のイニシエート

:TRIGger:SEQuence4    'シーケンス4にソフトウェアトリガを与える。電源ライン異常シミュレーションが開始

TRIGger:SEQuence4:SOURceコマンドはトリガソースをBUSまたはIMMediateに設定します。INITiate:SEQuence4はTRIGgerサブシステムをIDLE状態から抜けてトリガ機能を開始(イニシエート)します。

トリガソースがIMMediateに設定されている場合には、ただちに電源ライン異常シミュレーションを開始します。トリガソースがBUSに設定されている場合には、TRIGgerサブシステムはWTG(Waiting For Trigger)状態になります。TRIGger:SEQuence4または*TRGコマンドによってソフトウェアトリガが与えられると、電源ライン異常シミュレーションが実行されます。シミュレーションが完了すると、TRIGgerサブシステムは再びIDLE状態に戻ります。WTG状態やシミュレーション実行中に、ABORtまたは同等なコマンドが送信されると、シミュレーションはキャンセルされてTRIGgerサブシステムはIDLE 状態に戻ります。

*RSTコマンドを送信すると、電源ライン異常シミュレーションのパラメータ はすべてリセットされます。

TRIGger:SEQuence4:IMMediateはシーケンス4グループに対してのみソフトウェアトリガを与えます。

*TRGコマンド、またはIEEE488.1 get(Group Execute Trigger)コマンドも同じ目的で使用できます。このコマンドはすべてのシーケンスグループにソフトウェアトリガを与えるので、イニシエート状態のほかのシーケンスグループがあれば、同時にシーケンス動作を実行します。

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コマンド(サブシステム別)

レジスタ

付録

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