チュートリアル
DC出力プログラミング
DC電圧
DC電圧の設定
出力電圧と出力電流は VOLTage:OFFSetコマンドで制御されます。最初に、出力モードと電圧レンジを設定します。
下記はPCR-Mの例です。
:OUTPut:COUPling DC '出力モードをDCモードに設定
:VOLTage:RANGe 135 '電圧レンジを135Vレンジに設定
:VOLTage:OFFSet 40 'DC電圧を40 Vに設定
:OUTPut ON 'OUTPUTオン
OUTPUTがオンのときには、出力モードと電圧レンジは変更できません。DC電圧はOUTPUTがオンでも変更できます。
DC電圧のリミット値設定
DC電圧の最大設定値は電圧レンジの設定によって変化します。DC電圧の最小/最大の設定値はリミット値の設定によって変化する場合があります。
:VOLTage:RANGe 135 '電圧レンジを135Vレンジに設定
:VOLTage:OFFSet:LIMit MAX '電圧アッパーリミットを最大の388 Vに設定
:VOLTage:OFFSet:LIMit:LOWer MIN '電圧ロワーリミットを最小の-388 Vに設定
:VOLTage:OFFSet 40 'DC電圧を40 Vに設定
上記の例では、リミット値の設定を最大にして、レンジ内のどの値でもDC電圧を設定できるようにしています。
電圧レンジが135Vに設定されているときには、DC電圧は-194.0 V~+194.0 Vの範囲以外の設定はできません。DC電圧は電圧レンジをAC電圧表現で指定します。DC電圧の設定範囲は135Vレンジでは±194.0 V以内、270Vレンジでは±388.0 V以内になります。
*RSTデフォルトでは、電圧ロワーリミットはMINimumではありません。動作安全上のため0 Vになっています。
クエリ
最小/最大設定値の問い合わせは、以下のようにクエリにMINimumまたはMAXimumパラメータを付加します。
:VOLTage:OFFSet? MINimum
:VOLTage:OFFSet? MAXimum