コマンドの概要
SCPIでのパラメータのフォーマットは、IEEE 488.2の中で定義されたプログラム・パラメータ・フォーマットに由来します。
PLZ12005WH/PLZ20005WHで扱うプログラムデータの表現形式を以下に示します。
非数値パラメータ
文字列データは、一連のASCII文字(20H~7EH)が要求される場合に使用します。
文字列は、シングルクォーテーション(' ')やダブルクォーテーション(" ")で囲んでください。なお、開始引用符と終了引用符は一致していなければなりません。
DISPlay:AMMeter "AVG"
引用符を文字列として使用したいときには、文字を間に挟まないで引用符を2個入力します。
キャラクタデータは、プログラム設定に限られた数の値しかない場合に使用します。レスポンスは省略形で返します。
TRIGger:SOURce {BUS|IMMediate}
ブールデータは、1か0、またはONかOFFのどれかの状態を表します。レスポンスは1、0で返します。
OUTPut {ON|OFF|1|0}
数値パラメータ
整数を表します。
「IEEE規格488.2プログラマブル計測器の標準デジタルインターフェース」で詳細に説明されています。
実数(浮動小数)を表します。
「IEEE規格488.2 プログラマブル計測器の標準デジタルインターフェース」で詳細に説明されています。
実数(指数)を表します。
「IEEE規格488.2プログラマブル計測器の標準デジタルインターフェース」で詳細に説明されています。レスポンスデータで380が返される場合は、+3.80000E+02が返されます。小数点以下は5桁です。
NRfは、NR1、NR2、NR3を含めた総称です。
小数点、オプション符号、測定単位などの数値パラメータです。
数値表現としての記述は、NRfと同じです。
MINimum(最小値)、MAXimum(最大値)など、特定の値を宣言するための代替選択肢が提供されています。
数値パラメータでは、V、A、Wなどの単位も一緒に使用できます。
設定できない値が入力された場合は、エラーが発生します。
代替選択肢
パラメータがNumericの時に代替選択肢として、PLZ12005WH/PLZ20005WHでは最小値(MINimum)、最大値(MAXimum)が定義されています。
以下の例では、過電流保護値を最低値に設定します。
SOURce:CURRent MINimum
クエリを使用してほとんどのパラメータについて最低値または最高値を問い合わせることもできます。
SOURce:CURRent? MAX
SOURce:CURRent? MIN
測定単位
デフォルトの測定単位には、次のようなものがあります。測定単位を入力しなくても、コマンドは受け付けられます。
V(電圧) | A(電流) | W(電力) | SIE(コンダクタンス値) |
S(秒) | HZ(周波数) | PCT(%) |
サポートされているオプション符号には、次のようなものがあります。オプション符号を使用する場合には、測定単位を入力してください。
M(ミリ) | K(キロ) | U(マイクロ) |
NOTE
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