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チュートリアル

トリガの使用

出力オン/オフ ディレイ機能(シーケンス2:OUTPut)

TRIGger:SEQuence2 (または TRIGger:OUTPut ) サブシステムを使用すると、 出力オン/オフ ディレイ機能が使用できます。トリガによる出力変化の動作を予約する場合には、OUTPut:TRIGgeredコマンドを使用します。

:TRIGger:SEQuence2:SOURce BUS    'トリガソースをBUSに設定

:TRIGger:SEQuence2:DELay:ON 0.5    '出力オン遅延時間を0.5秒に設定

:OUTPut:TRIGgered ON    'トリガが与えられた時に出力をオンに設定

:INITiate:SEQuence2    'シーケンス2のイニシエート

:TRIGger:SEQuence2    'シーケンス2にソフトウェアトリガを与える

TRIGger:SEQuence2:SOURceコマンドはトリガソース(BUSまたはIMMediate)を設定します。:TRIGger:SEQuence2:DELay:ONコマンドは、トリガが与えられてから出力がオンになるまでの遅延時間を設定します。この値に0を設定した場合には、遅延時間なしで出力がオンになります。上記の例では使用していませんが、:TRIGger:SEQuence2:DELay:OFFコマンドは、トリガが与えられてから出力がオフになるまでの遅延時間を設定します。

INITiate: SEQuence2コマンドはTRIGgerサブシステムをIDLE状態から抜けてイニシエート状態に移行させます。トリガソースがIMMediateに設定されている場合には、ただちに出力オン/オフの遅延動作を開始します。トリガソースがBUSに設定されている場合には、TRIGgerサブシステムはWTG (Waiting For Trigger)状態に移行します。TRIGger:SEQuence2または*TRGコマンドによってソフトウェアトリガが与えられると、遅延動作が実行されます。動作が完了すると、TRIGgerサブシステムは再びIDLE状態に戻ります。トリガを実行しないでABORtまたは同等なコマンドが送信されると、遅延動作はキャンセルされてTRIGgerサブシステムはIDLE状態に戻ります。

OUTPut:TRIGgeredコマンドで設定したオン/オフが現在の出力と同じ場合には、SEQuence2(OUTPut)TRIGgerサブシステムは、実際に行うべき動作が無いため、見かけ上の動作を瞬時に完了して、エラーにはなりません。

遅延動作を実行中にABORtコマンド、デバイスクリア(GPIB/USB)、ブレーク信号(RS232)を送信して中断処理をした場合には、出力の状態は遅延動作を行う前の状態に戻ります。*RSTコマンドの場合には、中断処理自体は同じですが、出力状態は必ずオフになります。

遅延動作を実行中にOUTPutコマンドで出力の状態を強制的に設定した場合、遅延動作は中断されて、OUTPutコマンドによって指定された状態に設定されます。

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