トリガカウントを指定したマルチポイント測定
本製品は最大16回までの測定動作を一度の開始アクション(READ?/INIT)で行えます。測定回数はトリガカウントで指定します。
READ[:<meter_fn>]?またはINITによって測定が開始されると、本製品はトリガカウントで事前に指定された回数の測定を連続して行います。すべての測定が完了すると、測定データを取得できます。トリガソースがIMM(即時、デフォルト)に指定されている場合には、READ?、またはINITのあとに、すべての測定回数が自動的に進行します。トリガソースがBUSに指定されている場合には、INITのあとにトリガカウントの回数分ソフトウェアトリガ(*TRGコマンドまたはIEEE488.1 getメッセージ)を、送る必要があります。トリガソースがTIMに指定されている場合には、INIT状態になった後に、TRIG:TIMで指定した時間の経過後に測定が行われます。指定時間は単位[s]で、最大は60 sです。
(例) | ||
TRIG:SEQ1:COUN 4 | ||
TRIG:SEQ1:TIM 1.0 | ||
TRIG:SEQ1:SOUR TIM | ||
INIT;*OPC? | ||
(レスポンスの読み込み) | ||
FETC:IMP? | '測定済みインピーダンスデータ(絶対値)を問い合わせる。 | |
(レスポンスの読み込み) | ||
FETC:IMP:RES?;REAC?;PHAS? | 'レジスタンス、リアクタンス、位相データを問い合わせる。 | |
(レスポンスの読み込み) |
トリガカウントで指定されたすべての測定が完了すると、*OPC?に対するレスポンス(ASCII文字の「1」)を取得できます。以降、FETC[:<meter_fn>]?でデータを取得できます。
MEAS/READ/FETCでは、第2レベルのノードの指定として[SCALar]とARRayがあります。
[SCAL]は省略可能なデフォルトのノード指定です。トリガカウント数の指定に関係なく、常に単一の値を返します。回数分すべてのデータを平均化したものになります。ただし複数ポイントの測定値の中にオーバーレンジのような無効データが含まれている場合には、無効データは除外されて平均処理されます。すべての回数が無効データだった場合には例外的にその平均データとして無効データ(オーバーレンジならばSCPI INF = 9.9E37、アンダーレンジならばSCPI NINF = -9.9E37)を返します。
SCAL以外ではARRが指定できます。トリガカウント数の指定に応じて、複数ポイントの測定データをカンマ区切りで返します。
表6はトリガカウント数指定に対する[SCAL]/ARRでのレスポンス内容を示したものです。
(例) | ||
FETC:ARR:IMP? | '測定済みインピーダンスデータ(絶対値)を配列で問い合わせる。 | |
(レスポンスの読み込み) | ||
FETC:ARR:IMP:RES? | '測定済みインピーダンスデータ(レジスタンス)を配列で問い合わせる。 | |
(レスポンスの読み込み) | ||
FETC:ARR:IMP:REAC? | '測定済みインピーダンスデータ(リアクタンス)を配列で問い合わせる。 | |
(レスポンスの読み込み) | ||
FETC:ARR:IMP:PHAS? | '測定済みインピーダンスデータ(位相)を配列で問い合わせる。 | |
(レスポンスの読み込み) | ||
READ:ARR:VOLT? | '電圧測定を開始して、そのデータを配列で問い合わせる。 | |
(レスポンスの読み込み) | ||
FETC:ARR:CURR? | '電圧測定によって同時に測定された電流データを配列で問い合わせる。 | |
(レスポンスの読み込み) |