測定動作とトリガ機能

測定動作とトリガ機能に関する設定を行います。

トリガはTRIGger[:SEQuence[1]]、TRIGger:SEQuence2の2種類の測定シーケンスグループに分類されます。

・   シーケンス1
インピーダンス測定

・   シーケンス2
電圧・電流測定

■ <meter_fn>

本製品の測定ファンクションは、インピーダンス測定、電圧測定、電流測定の3種類があります。

本マニュアルでは、FETC?、READ?、MEAS?の第3レベルのノードを<meter_fn>と記載しています。表5を参照して、<meter_fn>を必要な測定方法に置き換えて記述してください。

表5 測定可能項目

シーケンス <meter_fn> 測定方法 レスポンスの単位
1 IMPedance[:MAGNitude] インピーダンス(絶対値)測定 OHM
IMPedance:RESistance インピーダンス(レジスタンス)測定 OHM
IMPedance:REACtance インピーダンス(リアクタンス)測定 OHM
IMPedance:PHASe 位相角測定 DEG
VOLTage:CYCLe インピーダンス測定に同期した電圧測定 V
CURRent:CYCLe インピーダンス測定に同期した電流測定 A
2 VOLTage[:DC] 電圧測定 V
CURRent[:DC] 電流測定 A

■ SCALarとARRayの違い

FETC?、READ?、MEAS?の第2レベルのノードには[SCALar]とARRayがあります。

[SCALar]は省略可能なデフォルトのノードで、トリガカウント数の指定に関係なく、常に単一の値を返します。

ARRayは、トリガカウント数の指定に応じて、複数ポイントの測定データをカンマ区切りで返します。

表6にトリガカウント数指定に対する[SCALar]/ARRayでのレスポンス内容を示します。

 

表6 [SCAL]/ARRレスポンス内容

トリガカウント ノード レスポンス
1 SCALar 単一の測定
オーバーレンジの場合9.9E37
アンダーレンジの場合 -9.9E37
ARRay 単一の測定値
オーバーレンジの場合9.9E37
アンダーレンジの場合 -9.9E37
2以上 SCALar 全ポイント測定データ(無効データを除く)の平均値
すべてオーバーレンジの場合9.9E37
すべてアンダーレンジの場合 -9.9E37
ARRay 全ポイント測定データをカンマ区切りで列挙したもの

INITコマンドの送信直後、またはREAD?/MEAS:<meter_fn>?の送信直後で測定がまだ完了していない場合には、FETC?/READ?/MEAS:<meter_fn>?に対して測定の完了を待ってからレスポンスデータを生成します。