トリガ機能 

TRIG:COUN/TRIG:SEQ2:COUN

トリガのカウントを設定します。

コマンド(シーケンス1) 

TRIGger[:SEQuence[1]]:COUNt {<numeric>|MIN|MAX|DEF}

TRIGger[:SEQuence[1]]:COUNt? [{MIN|MAX}]

コマンド(シーケンス2) 

TRIGger:SEQuence2:COUNt {<numeric>|MIN|MAX|DEF}

TRIGger:SEQuence2:COUNt? [{MIN|MAX}]

パラメータ

設定値: 1〜16(デフォルトは1)
分解能: 1

*RST、*RCLの送信時には 表4のように設定されます。

レスポンス 

トリガカウントを<NR1>形式で返します。

TRIG:TIM/TRIG:SEQ2:TIM

TRIG:SOURがTIM(タイマー)に指定されている場合に、INITを受けてから測定が開始されるまでの時間を設定します。

コマンド(シーケンス1) 

TRIGger[:SEQuence[1]]:TIMer {<numeric>|MIN|MAX|DEF}

TRIGger[:SEQuence[1]]:TIMer? [{MIN|MAX}]

コマンド(シーケンス2) 

TRIGger:SEQuence2:TIMer {<numeric>|MIN|MAX|DEF}

TRIGger:SEQuence2:TIMer? [{MIN|MAX}]

パラメータ

設定値: 0.01〜60.00(デフォルトは0.01)
分解能: 0.01
単位 : S(秒)

*RST、*RCLの送信時には 表4のように設定されます。

レスポンス 

INITコマンドを受けてから測定が開始されるまでの時間を<NR1>形式で返します。

TRIG:SOUR/TRIG:SEQ2:SOUR

INITを受けてから、実際に測定が開始されるための条件(トリガソース)を設定します。

コマンド(シーケンス1) 

TRIGger[:SEQuence[1]]:SOURce {BUS|IMMediate|TIMer}

TRIGger[:SEQuence[1]]:SOURce?

コマンド(シーケンス2) 

TRIGger:SEQuence2:SOURce {BUS|IMMediate|TIMer}

TRIGger:SEQuence2:SOURce?

パラメータ

設定値: BUS ソフトウェア・トリガ(*TRG, IEEE488.1 get(Group Execute Trigger))を待って測定を開始(デフォルト)
  IMMediate 即座に測定を開始
TIMer TRIG:TIMで設定された時間を待って測定開始

*RST、*RCLの送信時には表4のように設定されます。

レスポンス 

トリガソースの現在の設定を返します。

INIT

シーケンス1とシーケンス2の両方に対して同時にトリガ機能を開始します。

TRIG:SOUR IMMの場合には即座に測定を開始して、TRIG:SOUR BUSの場合にはソフトウェア・トリガ(IEEE488.1 Group Execute Triggerコマンド、または*TRGコマンド)を待って測定を開始します。

測定が開始されるとOPERレジスタのMEASビットが設定され、完了するとリセットされます。

INITは、保持している測定データを破棄して無効化します。INIT送信直後にFETC?を送信した場合には、測定の完了まで待ったあとに測定データを返します。

コマンド 

INITiate[:IMMediate][:ALL]

INIT:SEQ/INIT:SEQ2

シーケンス1またはシーケンス2のトリガ機能を個別に開始します。

該当するシーケンスグループで、TRIG:SOUR IMMの場合には即座に測定を開始して、TRIG:SOUR BUSの場合にはソフトウェア・トリガを待って測定を開始します。

測定が開始されると、OPERレジスタのMEASビットが設定され、完了するとリセットされます。

INITは、既に保持している測定データを破棄して無効化します。INIT送信直後にFETC?を送信した場合には、測定の完了まで待ったあとに測定データを返します。

コマンド(シーケンス1) 

INITiate[:IMMediate]:SEQuence[1]

コマンド(シーケンス2) 

INITiate[:IMMediate]:SEQuence2

INIT:SEQ:WAV

シーケンス1のトリガ機能を開始します。インピーダンス測定中の電圧と電流の波形データを保持します。

TRIG:SOUR IMMの場合には即座に測定を開始して、TRIG:SOUR BUSの場合にはソフトウェア・トリガを待って測定を開始します。

測定が開始されると、OPERレジスタのMEASビットが設定され、完了するとリセットされます。

INITは、既に保持している測定データを破棄して無効化します。INIT送信直後にFETC?を送信した場合には、測定の完了まで待ったあとに測定データを返します。

保持した波形データはTRAC?で問い合わせができます。

コマンド

INITiate[:IMMediate]:SEQuence[1]:WAVeform

ABOR

測定を中止します。

本製品の電源投入直後のトリガ状態は、ABORが送信された状態と同じです。

既に測定が開始された状態でABORを送信した場合には、測定データは無効のままです。

INITを送信していない状態で、かつ保持している測定データが有効な場合にABORを送信したときには、測定データを無効化することはありません。

ABORはシーケンスグループを指定できません。常にALLと解釈されます。

コマンド 

ABORt[:ALL]

*TRGまたはIEEE488.1 get(Group Execute Trigger)

ソフトウェア・トリガを与えます。

TRIG:SOURがBUS(トリガを待って測定開始)に設定されていて、かつINITを受けた後のソフトウェア・トリガ待ち状態の場合には、測定を開始します。

トリガ待ち状態ではない場合や、既に測定が開始されている場合には、トリガを拒否して、SCPIエラー(-211,"Trigger ignored")を発生します。

コマンド 

*TRG

*RCL/*RST

測定を中止して、すべてのパネル指定をデフォルト値または指定メモリ番号の内容に戻します。

さらに、保持している測定データを破棄して無効化します。

*RST;FETC:IMP?は、有効な測定データが無く、測定データの取得も期待できない状態での結果問い合わせになるため、SCPIエラー(-230,"Data corrupt or stale")を発生します。

コマンド 

*RCL {1|2|3}

*RST