単純な測定手順(MEASure)
単純な測定手順では、MEASure:<meter_fn>を使用します。<meter_fn>は表5を参照して置き換えてください。このクエリを使用すると、測定機能の条件がデフォルトになり、最小限度の手間で測定データを取得できます。
(例) | ||
MEAS:IMP? | 'インピーダンス測定を開始して、データ(インピーダンスの絶対値)を問い合わせる。 | |
MEAS:VOLT? | '電圧測定を開始して、データを問い合わせる。 | |
MEAS:CURR? | '電流測定を開始して、データを問い合わせる。 | |
MEAS? | 'このクエリは使用できない(明示的に<meter_fn>を指定する必要がある)。 |
MEAS:IMP?にはさらに、MAGNitude(絶対値)、RESistance(レジスタンス)、REACtance(リアクタンス)、PHASe(位相)、VOLTage:CYCLe(インピーダンス測定に同期した電圧)、CURRent:CYCLe(インピーダンス測定に同期した電流)を測定する細かいバリエーションがあります。[MAGN]は省略できるのでMEAS:IMP?とMEAS:IMP:MAGN?は等価です。インピーダンス測定では、MAGNのほかに、RES、REAC、PHAS、VOLT:CYCL、CUTT:CYCLも同時に測定されています。下記の例は、MEAS:IMP?でインピーダンスの絶対値を測定して、FETCh?でインピーダンス測定で同時測定されたレジスタンス値、リアクタンス値、位相値をそれぞれ問い合わせるものです。FETCh?の使用例については後述します。
MEAS:IMP? |
FETC:IMP:RES? |
FETC:IMP:REAC? |
FETC:IMP:PHAS? |
MEAS:<meter_fn>?を使用すると、計測器に関する詳細な知識が無くても簡単に測定できます。その反面、測定機能に関する設定値が一部デフォルトになるため、測定条件を詳細に設定できません。より細かい設定条件で測定するには、READ[:<meter_fn>]?を使用します。