ソフトウェアトリガを使用した測定
ソフトウェアトリガを使用して測定を開始するには、トリガソースをBUSに指定します。INITを送信したあと、トリガ待ち状態(WTG)になるので、ソフトウェアトリガ(*TRGコマンドまたはIEEE488.1 getメッセージ)を送信します。
トリガカウントが1の場合には、測定が完了するとIDLE状態になります。
トリガカウントが2以上の場合には、1回の測定が完了すると再度WTGになるので、次のソフトウェアトリガを送信します。
WTG状態になったかどうかをチェックするには、STAT:OPER:TRIGレジスタのSEQ1ビット(インピーダンス測定の場合)、またはSEQ2ビット(電圧・電流測定の場合)を確認します。
TRIG:SEQ1:COUN 4 | ||
TRIG:SEQ1:TIM 1.0 | ||
TRIG:SEQ1:SOUR BUS | ||
*CLS;INIT | ||
[ステータス確認] | ||
STAT:OPER:TRIG? | 'SEQ1ビットが立っていなければ[ステータス確認]に戻る。 | |
(レスポンスの読み込み) | ||
*TRG | 'ソフトウェアトリガを送信 '送信したトリガが4回未満なら[ステータス確認]に戻る。 |
|
*OPC? | '測定が完了すると1が取得される。 | |
(レスポンスの読み込み) | ||
FETC:IMP? | '測定済みインピーダンスデータ(絶対値)を問い合わせる。 | |
(レスポンスの読み込み) | ||
FETC:IMP:RES? | 'レジスタンスデータを問い合わせる。 | |
FETC:IMP:REAC? | 'リアクタンスデータを問い合わせる。 | |
FETC:IMP:PHAS? | '位相データを問い合わせる。 | |
(レスポンスの読み込み) |
トリガカウントで指定されたすべての測定が完了すると、FETC[:<meter_fn>]?でデータを取得できます。このレスポンスは、トリガ指定による回数分の平均値データになります。FETC:ARR:RES?のようにARRを明示的に指定すれば、全データをカンマ区切りで取得できます。トリガ回数の指定が1の場合には、SCALとARRは同じデータを返します。
トリガソースがBUSに指定されている場合には、READ[:<meter_fn>]?では測定開始を指示できません。READ[:<meter_fn>]?を送信したあと、それをキャンセルしないでソフトウェアトリガを送信する手段がないためです。READによって開始された測定を中断できるのは、ABOR、*RST、*RCL、およびIEEE488.1 sdc/dclメッセージだけです。
トリガソースがBUSに指定されている場合には、送信済みトリガ回数がトリガカウントで指定された回数に達していないまま*OPC?を送信しないでください。ソフトウェアトリガの送信と*OPC?がデッドロック状態になって、*OPC?に対するレスポンスは準備されません。測定続行のためのソフトウェアトリガを送信すると、*OPC?を中断させることになります。