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波形データ取得機能

最も柔軟性のある測定手順 (INITiate, FETCh)

INITFETC?を使用した測定手順は、「測定の開始」と「データ取得」が分離するため、最も細かく制御できます。INITは試験の開始を指示するコマンドで、FETC?は既に完了した測定データを問い合わせるクエリです。

(例)
IMP:AVER:MOV:COUN 8   '移動平均を8に設定
IMP:CURR:AC 100MA   '測定交流電流を100 mAに設定
IMP:CURR:AC:FREQ 1KHZ   '測定交流電流周波数を1 kHzに設定
INIT;*OPC?   'インピーダンス測定を開始し、測定完了を待つ。
(レスポンスの読み込み)
FETC:IMP? '測定済みインピーダンスデータ(絶対値)を問い合わせる。
(レスポンスの読み込み)
FETC:IMP:RES?;REAC?;PHAS? 'レジスタンス、リアクタンス、位相データを問い合わせる。
(レスポンスの読み込み)

INITとともに*OPC?を送信している点に注意してください。*OPC?を送信すると、待機中の処理(ここではインピーダンスの測定)がすべて完了した時点で、出力キューにASCII文字の「1」が準備されます。*OPC?のあとのレスポンス読み込みは1を取得するはずです。このレスポンスを取得した時点で測定処理は完了しているので、FETC[:<meter_fn>]?を使用すると測定データを取得できます。

*OPC?ではなく*OPCを使用して測定完了を検知する方法もあります。上記のINIT;*OPC?以降の部分を下記のように置き換えると、測定が完了したときにサービスリクエストを発生させることができます。

*ESE 1;*SRE 32;*CLS;INIT;*OPC   'インピーダンス測定を開始し、測定完了を待つ。
(SRQ発生を待つ)  
FETC:IMP?   '測定済みインピーダンスデータ(絶対値)を問い合わせる。
(レスポンスの読み込み)
FETC:IMP:RES?;REAC?;PHAS? 'レジスタンス、リアクタンス、位相データを問い合わせる。
(レスポンスの読み込み)

*OPCは待機中の処理がすべて完了したときにイベントステータスレジスタのOPCビット(ビット0)を真に設定します。この例では、OPCビットが真になったときにサービスリクエスト(SRQ)を発生させるように*ESE*SREで設定しています。ただしSRQによるイベント処理はGPIBとUSBインターフェースを使用した場合のみの機能です。RS232Cでは使用できません。