柔軟性のある測定手順(READ)
READ[:<meter_fn>]?を使用した測定手順では、「測定条件設定」と「測定の開始とデータ取得」が分離するため、それぞれについて細かい条件を設定できます。測定条件を設定したあと、READ[:<meter_fn>]?で測定を開始できます。<meter_fn>を指定しない場合には、以前に使用したMEAS:<meter_fn>、READ:<meter_fn>、FETC:<meter_fn>の<meter_fn>が適用されます。
開始された測定動作を中断したい場合には、ABORを使用します。または*RST/*RCL、ブレーク信号でも中断できます。*CLSでは中断できません。いったん測定が開始されると、試験条件に関する設定を行うことはできません。試験が完了または中断したあとに、再度設定できるようになります。
READ?を使用した測定手順は、測定条件設定を細かく指定できるという点では柔軟性があります。ただし、READ?自体が測定開始コマンドの機能を兼ね備えているため、測定タイミングには制約があります。READ?を発行するたびに再度測定がおこなわれます。測定タイミングを詳細にプログラミングしたい場合には、「測定開始」と「データ取得」を分離する必要があります。そのためのコマンドが、INITとFETC?です。READ?は、INITとFETC?を組み合わせた動作と同じです。
(例) | ||
IMP:AVER:MOV:COUN 8 | '移動平均を8に設定 | |
IMP:CURR:AC 100MA | '測定交流電流を100 mAに設定 | |
IMP:CURR:AC:FREQ 1KHZ | '測定交流電流周波数を1 kHzに設定 | |
READ:IMP? | '計測を開始し計測データを問い合わせる。 |