チュートリアル

波形データを取得する

WAVEクエリを使用すると波形データを問い合わせできます。

波形データの取得したいポイント数をパラメータとして一緒に送信します。

WAVE? 10    '10ポイントの波形データを問い合わせる

38400 bit/sで10000ポイント取得するのに約40秒かかります。

取得中は「DATA TRANSFR」が表示されて、測定値は表示されません。パネル操作はできません。データ取得はしているので、積算は続行されます。

レスポンスは、指定したポイント数の波形データの電圧値と電流値を以下の形式で返します。

電圧値係数<NR3>_電流値係数<NR3>,電圧値(16進数)_電流値(16進数),・・・(指定したポイント数返します),END。

ポイントの間隔は10µsです。

16進数は16ビット符号付き整数です。

GPIBとUSBの場合には、1回のクエリで返す文字列は256文字までです。データが256文字以上ある場合には以下の形式で返します。

電圧値係数<NR3>_電流値係数<NR3>,電圧値(16進数)_電流値(16進数),・・・(256文字までのポイント数を返します。),CONT

続きはパラメータ -1で問い合わせます。WAVE? -1に対して続きの波形データの電圧値と電流値を以下の形式で返します。

さらに続きがある場合

電圧値_電流値,電圧値_電流値・・・(256文字までのポイント数を返します。),CONT

続きがない場合

電圧値_電流値,・・・(残りのポイント数を返します。),END

最後にENDが返されるまでWAVE? -1を送信して波形データを問い合わせます。

 

 

WAVE? 5に対して以下の値が返ってきたとします。

+1.50E-02_ +1.00E-04,ffda_3e8,fffd_3ea,1c_3ed,32_3e6,55_3f3,END

 

最初に16進数を10進数に変換します。16進数は16ビット符号付き整数です。H7FFFが32767でH8000が-32768になります。

ffda_3e8 → -37, 1000

fffd_3ea → -2, 1002

1c_3ed → 28, 1005

32_3e6 → 50, 998

55_3f3 → 85, 1011

 

次に10進数に変換した値に、それぞれ電圧値係数、電流値係数を掛けます。係数値はレスポンスの1行目です。レンジ、CT、PT値によって決まります。

ffda_3e8 → -37, 1000 → -37*+1.50E-02=-0.555(電圧値), 1000* +1.00E-04=0.1(電流値)

fffd_3ea → -2, 1002 → -0.03, 0.1002

1c_3ed → 28, 1005 → 0.42, 0.1005

32_3e6 → 50, 998 → 0.75, 0.0998

55_3f3 → 85, 1011 → 1.275, 0.1011

 

WAVE?コマンドを使用した電圧グラフの例

概要

セットアップ

メッセージの概要

コマンド(機能別)

コマンド(ABC別)

コマンド(サブシステム別)

付録

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