チュートリアル
トリガ使用時の本製品の動作
本製品は設定値の変更をトリガで同期させることができます。
ABOR が送信された場合、またはコンダクタンス値 (COND)、電流値(CURR)、ロードオンオフの状態(INP/ OUTP)の設定値を変更した場合は、トリガで変更するコンダクタンス値、電流値、ロードオンオフ設定はキャンセルになります。
電流値を20A(CURR 20)、トリガで変更する電流値を10A(CURR:TRIG 10)を設定した場合の設定値を下表に示します。
レスポンス | ||
---|---|---|
CURR? | CURR:TRIG設定値 | |
各設定直後 | 20 | 10 |
トリガ送信後 | 10 | 10 |
トリガ送信前に ABOR 送信 | 20 | 20(キャンセル) |
トリガ送信前に電圧変更 CURR 15 送信 |
15 | 15(キャンセル) |
状態
トリガ動作では、2つの状態(IDLE状態、INITiated状態)があります。
本製品の電源投入時には、トリガ動作はIDLE状態です。この状態では、トリガ動作はすべてのトリガを無視します。以下に示すコマンドのどれかを送信すると、トリガ動作はいつでもIDLE状態になります。
IDLE状態では、TRGを送信しても測定は開始されません。
IEEE488.1 sdc (Selected Device Clear) またはdcl(Device Clear)
IDLE状態の時にINITを送信すると、トリガ機能が開始されて本製品がINITiated状態になってトリガを待ちます。トリガを送信すると、設定値を変更します。
本製品の動作
自動継続モードをオン(INIT:CONT ON)にするとINITコマンドを毎回送信しなくても測定データを自動更新します。
動作が完了すると、本製品はIDLE状態に戻ります。トリガを実行しないでABORtまたは同等なコマンドを送信すると、本製品はIDLE状態に戻ります。