チュートリアル

測定の完了を検知する

*OPC?クエリは、待機中のすべての処理が完了すると、出力バッファにASCII文字の1を準備します。1が準備されるまでは、レスポンスデータを受け取れません。レスポンスデータを受け取らずに別のコマンドを送信すると、クエリを中断したと見なされます。OQAS(Operation Complete Query Active State)がリセットされて、再度*OPC?クエリを送らない限りASCII文字の1は準備されません。

*OPCコマンドは、待機中のすべての処理が完了すると、標準イベントステータスレジスタのOPCビット(ビット0)を真にします。標準イベントステータスイネーブルレジスタやサービスリクエストイネーブルレジスタを設定すれば、このイベントをサービスリクエスト(SRQ)に伝達できます。OPCビットが立つよりも前に*CLSコマンドを送信すると、*CLSによってOCAS(Operation Complete Command Active State)がリセットされて、再度*OPCコマンドを送信しない限りOPCビットはセットされません。

例えば、

INIT;*OPC;*CLS

のコマンド列を送信した場合には、最後の*CLSコマンドが*OPCを取り消してしまいます。INITされた測定アクションが*CLSによって中止されることはありません。*CLSには測定を中断する効果はありません。

MEAS?クエリは、測定が完了したときレスポンスデータが生成されます。レスポンスデータの受信動作することで待機中処理の検知ができます。

*WAIコマンドは、待機中のすべての処理が完了するまで、以降のすべてのコマンド処理を停止します。*WAIコマンドを送信したら、ABOR/*RST/*RCLコマンドによる測定の中断はできません。例外として、IEEE488.1 sdc/dclメッセージだけは、*WAIコマンドに割り込んで待機中の処理を中断させます。sdcとdclはGPIBとUSBでのみで使用できます。RS232Cには該当する機能はありませんが、本製品はブレーク信号を受信するとsdc/dclと同じ動作をします。

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概要

セットアップ

メッセージの概要

コマンド(機能別)

コマンド(ABC別)

コマンド(サブシステム別)

付録

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