交流電源 PCR-LE2シリーズ
基本編
本製品の状態や、前面パネルからの基本操作を説明します。
■ コントロールパネルの取り外し
コントロールパネルの取り外しボタン(2カ所)を押しながらパネルを手前に引き出します。
コントロールパネルが本体から外れます。本体とコントロールパネルはケーブルで繋がっています。強く引き出さないでください。
■ コントロールパネルの取り付け
取り付け時にはコントロールパネルの取り外しボタンは使用しません。「カチッ」と音がするまで押してください。
• 工場出荷時
コントロールパネルの上段ミゾと本体の上段ピン、下段ミゾと下段ピンを通して、コントロールパネルを押します。
• 少し角度をつける
コントロールパネルの上段ミゾに本体の上段ピンを通して、本体の傾斜面にコントロールパネルの凸部をあわせます。
• 上から見やすくする
コントロールパネルの下段ミゾに本体の上段ピンを通して、本体の傾斜面にコントロールパネルの凸部を載せます。
画面には以下に示す3つのパートがあります。
■ 状態/測定値/設定項目表示エリア
現在の本製品の状態、測定値、設定項目を表示します。
■ エントリーエリア
各設定値、システム設定の項目を入力するエリアです。
タイトルに続いて、設定値が表示されます。
アラームやトラブルが発生した場合には、アラーム番号やトラブル番号が表示されます。
■ ファンクションキーネームエリア
ファンクション(F1~F6)キーの上に現在の機能が表示されます。表示される内容は、選択している出力電圧モードによって異なります。
|
表示された項目を設定することを示しています。 |
|
さらに階層があることを示しています。 |
|
ほかのページがあることを示しています。 現在のページ/総ページで表示されます。押すたびにページが切り替わります。 |
本書ではファンクションキーの説明を以下の表形式で説明しています。
項目 |
タイトル |
説明 |
設定できない条件 |
有効モード |
ファンクションキーネームエリアに表示される項目名 |
エントリーエリアに表示されるタイトル |
ファンクションキーの説明 |
ここに記載されている条件で使用している場合には、項目に記載されている内容を選択できません。 |
ファンクションキーの有効モードです。すべてのモードで有効な場合には表記しない場合もあります。 |
POWERスイッチをオンにしたときに表示される画面がホームポジション(基本画面)です。ホームポジションは最上位層です。各機能はさらに階層化されています。ホームポジションは、出力方法によって表示が異なります。上図は単相出力時の例です。
どの機能を使用していても、ESCキーを押すと、ホームポジションに近づくように階層が上がります(元に戻る方向)。
ESCキーを押すと1つ前の画面に戻ります。
設定している内容を途中で中止したい場合には、ホームポジションに戻るまでESCキーを押します。ホームポジションの状態でESCキーを押すと、ピッとブザーが鳴ります。
操作結果を確定するために、本製品がENTキーを押されるのを待っている状態(ENT表示が点滅)が「 ENT 待ち」です。ENTキーを押すと、設定が有効になります。
ESCキー を押すと、設定がキャンセルされます。
本製品の初期化は、すべての設定を工場出荷時(デフォルト)に戻す方法と、一部の設定を工場出荷時(リセット)に戻す方法の2 種類があります。詳細については、付録 工場出荷時設定を参照してください。
リモートで動作している場合には、画面に「RMT」と表示されます。リモート状態をパネルからローカル状態(パネル操作)にするには、LOCAL (SHIFT+2)キーを押します。
アンバランス設定の場合には、アンバランスアイコンが表示されます。
出力 |
各相の電圧値 |
位相差 |
表示 |
|
U-V間 |
U-W間 |
|||
単相3線 |
同じ |
180°以外 |
ー |
UNBAL.PHAS |
異なる |
180° |
ー |
UNBAL.VOLT |
|
異なる |
180°以外 |
ー |
UNBAL.PHAS, VOLT |
|
三相 |
同じ |
120°以外 |
240°以外 |
UNBAL.PHAS*1 |
異なる |
120° |
240° |
UNBAL.VOLT |
|
異なる |
120°以外 |
240°以外 |
UNBAL.PHAS, VOLT*1 |
*1. U-V間またはU-W間の両方またはどちらかが該当すると、アンバランス設定になります。
1つの相だけを表示できます。表示する相はPHASE (SHIFT+F)キーで切り替えます。
項目 |
タイトル |
説明 |
U |
DispPhase |
U相を表示、線間電圧はU-V間 |
V |
V相を表示、線間電圧はV-W間 |
|
W*1 |
W相を表示、線間電圧はW-U間 |
|
ALL |
すべての相を表示 |
*1. 三相出力時のみ表示
線間電圧を表示できます。
ーNoteー
相電圧と線間電圧
数値設定をするときは、テンキーまたはロータリーノブを使用します。エントリーエリアにカーソルが表示されている状態の時に、テンキーやロータリーノブで数値を設定できます。
■ テンキーの操作
テンキーで数値を入力すると、エントリーエリアに入力した数値が表示されます。
-(負)の数値を入力する場合には、最初に+/- (SHIFT+0)キーを押します。
CLRキーを押すと、ENTキーを押す前の設定値をクリアできます。
ENTキーを押すと、設定した数値が有効になります。ENTキーを押す前にESCキーを押すと、設定した数値がキャンセルされます。
ロータリーノブを右へ回すと表示値が増加して、左へ回すと減少します。ENTキー を押す必要はありません。
注意
必要範囲外の電圧や周波数が出力されると、負荷が破損したり、オペレータに危険が及んだりする恐れがあります。必ず電圧と周波数のリミット値を設定してください。詳細については、「リミット値を設定する」を参照してください。
デジット機能
デジット機能は、電圧や周波数を設定する場合に、指定した桁以上の桁だけをロータリーノブで変化させます。電圧や周波数をステップ状に変化させる場合に便利です。
1 |
数値が設定できる状態になっていることを確認します。 デジット機能は、エントリーエリアの値にカーソルが表示されている場合に有効です。 |
2 |
カーソル位置が希望の桁になるまでDIGIT (SHIFT+.)キーを押します。 カーソルが表示している桁とその上位桁だけが変化します(設定最大値と設定最小値を除く)。 DIGIT (SHIFT+ .)キーを押すたびに、カーソルが左に移動します。カーソルが最上位桁にある場合にDIGIT (SHIFT+ .)キーを押すと、最下位桁に移動します。 |
3 |
ロータリーノブで数値を設定します。 ESCキーを押すと、カーソルは最下位桁に移動します。テンキーから数値を入力する場合には、デジット機能は無効になります。 |
画面の明るさは、3段階(1~3)の設定が可能です。数字が大きくなるにつれて、画面が明るくなります。
CONFIG (SHIFT+OPR MODE) > DISPLAY(F4)を押して画面の明るさを設定します。
項目 |
タイトル |
説明 |
INTEN |
Inten |
画面の明るさを設定 |
本製品のファームウェアバージョンを確認するには、CONFIG (SHIFT+OPR MODE) > MODEL ID(F5)を押します。
本製品のキーをロックして、設定値の変更やメモリーの上書きなど誤操作を防げます。
• キーロック
KEYLOCK (SHIFT+5)キーを押すと、画面に「KEYLOCK」が表示されて、パネルのOUTPUTキーとKEYLOCK (SHIFT+5)キー以外のキーがロックされます。
• キーロック解除
キーロック中に、再びKEYLOCK (SHIFT+5)キーを押すと、キーロックが解除されます。
交流電源 PCR-LE2シリーズ
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