ステータスレジスタ、ステータス報告機能
ステータス報告には、IEEE488.2レジスタとSCPIレジスタを使用します。
それぞれのSCPIステータスレジスタには、さらにサブレジスタとしてCONDitionレジスタ、EVENtレジスタ、ENABleレジスタ、PTRansitionフィルタ、NTRansitionフィルタがあります。
下図はSCPIステータスレジスタ構造を表しています。「+」は、レジスタの中のビットの論理和を表します。
CONDition(状態)レジスタの遷移は自動で、本製品の状態をリアルタイムに反映しています。このレジスタを読み取っても、内容に影響はありません。
EVENt(イベント)レジスタのビットは、CONDitionレジスタの変化に対応して自動的に設定されます。ポジティブとネガティブのトランジションレジスタ(PTRansition、NTRansition)によって規則は異なります。EVENtレジスタは、読み取るとリセットされます。
ENABle(イネーブル)レジスタは、イベントビットのサマリビットやステータスビットへのレポートを有効にします。
PTRansition(ポジティブトランジション)フィルタを使用して、状態が偽から真に変わった場合にイベントをレポートできます。
NTRansition(ネガティブトランジション)フィルタを使用して、状態が真から偽に変わった場合にイベントをレポートできます。
ポジティブフィルタ、ネガティブフィルタの両方を「真」に設定すると、状態が変わるたびにイベントをレポートできます。
フィルタを両方とも解除すると、イベントのレポートは無効になります。
SCPI Standard 1999.0 Volume1 fig.9を一部改