メッセージの解説
パワーサプライコントローラとデバイス間の通信について本マニュアルでの呼び方とその内容を説明します。
デバイスがサポートしているプログラムメッセージとレスポンスメッセージを合わせてデバイスメッセージと呼びます。
 
 
メッセージが実際に使用できるかは実装しているコントロールボードや接続する直流電源装置によって異なります。
コントローラからデバイスへ送信される通信をプログラムメッセージと呼びます。デバイスからコントローラに送信される通信をレスポンスメッセージと呼びます。
各メッセージは、プログラムヘッダ部とデータ部から構成されます。
プログラムメッセージ
プログラムメッセージには、さらにコマンドメッセージとクエリメッセージがあります。
コマンドメッセージは、デバイスの特定の機能を実行したり、設定を変更したりします。クエリメッセージは、デバイスの設定やステータスを問い合わせます。
プログラムメッセージの記述方法
プログラムヘッダ部とデータ部の間には、スペース(ASCII:20h)が必要です。
データが複数ある場合は、","(ASCII:2Ch)によって連結します。
プログラムメッセージの連結は、";"(ASCII:3Bh)によって行います。
データを16進数で記述する場合は、"#H"を付けてください。
(例)10進数の10を16進数で記述するときは、#H0Aとします。
プログラムメッセージの末尾に"@"を付ける(EOIだけのプログラムメッセージターミネータの場合には"@@")と、そのメッセージの実行が完了するまでホールドオフ状態を保ちます。
アクノリッジメッセージは、RS232Cインターフェースに固有のものです。パワーサプライコントローラからターミナルへ送信する情報です。プログラムメッセージの処理が完了したことを知らせます。
アクノリッジメッセージは、ヘッダだけで構成されるASCIIコードの文字列です。次の2種類があります。
OK:正常終了
ERROR:シンタックスエラーなどの異常発生
SILENTメッセージでアクノリッジメッセージを返すかどうか設定できます。
プログラムメッセージの終了を示す終結子をプログラムメッセージターミネータと呼びます。レスポンスメッセージの終了を示す終結子をレスポンスメッセージターミネータと呼びます。
プログラムメッセージターミネータ
つぎのどれかを使用できます。あらかじめ設定する必要はありません。
LF
LF + EOI
EOI
CR + EOI
デフォルトはCR+LF+EOIです。TRMまたはDELIMITERメッセージで、次のどれかに変更できます。
CR + LF + EOI
LF + EOI
EOI
CR + EOI