交流電源 PCR-Mシリーズ

操作方法


外部アナログ信号によるコントロール(オプション)

アナログインターフェースボードをオプション用スロットに装着すると、外部アナログ信号で出力を制御できます。GPIB インターフェースまたはUSBインターフェースとの併用はできません。

入力する直流信号に応じて、出力する交流波形(正弦波)の電圧値を可変するEXT-ACモードと、入力した波形をそのまま増幅して出力するEXT-DCモードがあります。

EXT-ACモード

25051.jpg

EXT-DCモード

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25491.jpg 注意

外部アナログ信号によるコントロール時は、電圧リミット値は設定できません。誤って過大な外部電圧を入力すると、負荷を損傷する恐れがあります。

アナログインターフェースボード入力端子部の名称と機能

25073.jpg

名称

説明

INPUT

外部信号を入力するBNC端子

INPUT端子とPCR-M本体出力は電気的に絶縁されています。

ATT

入力アッテネータスイッチ

GAIN

ゲイン(電圧増幅率)微調整用可変抵抗器

OFFSET

オフセット微調整用可変抵抗器

「直流信号で、出力する交流波形の電圧値を可変(EXT-ACモード)」

「入力波形の増幅(EXT-DCモード)」

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直流信号で、出力する交流波形の電圧値を可変(EXT-ACモード)

0 V~±10 Vの直流信号の入力に対して、0 V~ 135 V(135Vレンジ選択時)または0 V~270 V(270Vレンジ選択時)の交流電圧を出力します。

25481.jpg 注意

ATTスイッチをオンにしてください。オフで使用すると、過大な電圧が出力され、負荷を損傷する恐れがあります。

1

POWERスイッチがオフになっていることを確認します。

2

ATTスイッチをオンにします。

入力直流電圧範囲は-10 V~+10 Vです。

3

INPUT端子に外部信号(発生器)を接続します。

4

POWERスイッチをオンにします。

5

AC/DC/EXTキー(SHIFT+V)を押して、出力モードをEXT-ACに設定します。

EXTとACのLEDが点灯します。

6

RANGEキー(SHIFT+I)を押して、電圧レンジ(135V/270V)を設定します。

該当する電圧レンジのLEDが点灯します。

AUTOは選択できません。

7

Fキーを押して、周波数(40 Hz~500 Hz)を設定します。

8

INPUT端子に外部信号を入力します。

9

出力をオンにします。

リミット値の設定

周波数リミット値(40 Hzから500 Hz)、電流リミット値、および電流リミット動作(TRIP/LIMIT CONTROL)が設定できます。

  

PCR500M

PCR1000M

PCR2000M

PCR4000M

電流リミット値

0.1 A~5.25 A

0.2 A~10.5 A

0.4 A~21.0 A

0.8 A~42.0 A

オフセットの微調整

OFFSET可変抵抗器を調整用ドライバで回すと、オフセットの微調整ができます。INPUT端子を短絡した状態で、出力電圧が最小になるように調整します。

ゲインの微調整

GAIN可変抵抗器を調整用ドライバで回すと、ゲインの微調整ができます。INPUT端子に10 V(直流)を印加したとき、出力電圧がAC135 V(135 Vレンジ)になるように調整します。

測定値表示

下段数値表示部はIキーを押すたびに、RMS、PEAK、Wが順番に選択されます。

上段数値表示部は、実効値(RMS)による電圧測定値が表示されます。

外部アナログ信号によるコントロール(オプション、続き)

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入力波形の増幅(EXT-DCモード)

入力した波形をそのまま増幅して出力します。

ATTオフの場合

ピーク値:-1.90 V~+1.90 Vの100倍または200倍の電圧を出力

ATTオンの場合

-10 V~+10 Vの信号入力に対し、-190 V~+190 V(135Vレンジ選択時)または-380 V~+380 V(270 Vレンジ選択時)の電圧を出力

1

POWERスイッチがオフになっていることを確認します。

2

ATTスイッチを設定します。

オフ:入力電圧範囲は-1.90 V~+1.90 V(ピーク値)

オン:入力電圧範囲は-10 V~+10 V

3

INPUT端子に外部信号(発生器)を接続します。

4

POWERスイッチをオンにします。

5

AC/DC/EXTキー(SHIFT+V)を押して、出力モードをEXT-DCに設定します。

EXTとDCのLEDが点灯します。

6

RANGEキー(SHIFT+I)を押して、電圧レンジ(135V/270V)を設定します。

該当する電圧レンジのLEDが点灯します。

AUTOは選択できません。

7

交流を入力した場合は、Fキーを押して、周波数(40 Hz~500 Hz)を設定します。

測定値を正確に表示させるためには、外部入力信号の周波数に一致させるように周波数を設定してください。周波数の設定値がずれていると、測定値が安定しません。

8

INPUT端子に外部信号を入力します。

9

出力をオンにします。

リミット値設定

周波数リミット値(40 Hzから500 Hz)、電流リミット値、および電流リミット動作(TRIP/LIMIT CONTROL)が設定できます。

  

PCR500M

PCR1000M

PCR2000M

PCR4000M

電流リミット値

0.1 A~4.2 A

0.2 A~8.4 A

0.4 A~16.8 A

0.8 A~33.6 A

オフセットの微調整

OFFSET可変抵抗器を調整用ドライバで回すと、オフセットの微調整ができます。ATTスイッチがオフ、INPUT端子を短絡した状態で、出力電圧ができるだけ0 V(直流)に近づくように調整します。

ゲインの微調整

GAIN可変抵抗器を調整用ドライバで回すと、ゲインの微調整ができます。ATTスイッチがオフで、INPUT端子にAC1.35 Vを印加したとき、出力電圧がAC135 V(135 Vレンジ)になるように調整します。

測定値表示

下段数値表示部はIキーを押すたびに、RMS、PEAK、AVG、Wが順番に選択されます。

上段数値表示部は、下段数値表示部でAVGを選択したときには、平均値(AVG)による電圧測定値が、それ以外のときは、実効値(RMS)による電圧測定値が表示されます。

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