交流電源 PCR-Mシリーズ
操作方法
本製品は、次のような保護機能を備えています。保護機能が作動すると、下表のようなアラーム(A-xx)またはエラー(E-xx)が発生して、出力がオフになります。
• アラーム
保護機能が作動したことを知らせるときに発生します。
• エラー
重大な誤使用、故障の可能性、または損傷を受ける可能性があるときに発生します。
保護機能 |
アラームとエラーの種類 |
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入力電圧定格範囲外保護 |
エラーE-10またはE-12 |
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過熱保護(OHP) |
アラームA-04 |
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過負荷保護 |
過電流(RMS、AVE)保護(OCP) |
OVERLOAD点灯、 アラームA-01 |
過電力保護(OPP) |
OVERLOAD点灯、 アラームA-03 |
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過電流(PEAK)保護(OCP) |
OVERLOAD点灯、 アラームA-02 |
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電圧異常検出 |
電圧上昇(OVP) |
アラームA-00 |
電圧低下(LVP) |
アラームA-06 |
「ブレーカが作動した場合の対処(PCR2000MとPCR4000Mのみ)」
アラームまたはエラーが発生すると、アラーム音とともに表示部ALARMのLED が点灯します。上段数値表示部に出力電圧、下段にアラームまたはエラー番号が表示されます。
1 |
アラーム番号を確認します。 |
2 |
ALM CLR (SHIFT+LIMIT)キーを押します。 アラーム音が停止して、アラーム表示も消えます。 もう一度ALM CLR (SHIFT+LIMIT)キーを押すと、直前のアラーム番号が表示されます。 |
3 |
アラームの原因を取り除いてください。 表示されたアラーム番号の内容から、発生したアラームの原因を取り除いてください。 |
1 |
エラー番号を確認します。 |
2 |
POWERスイッチをオフにします。 |
3 |
エラーの原因を取り除いてください。 表示されたエラー番号の内容から、発生したエラーの原因を取り除いてください。 復帰させる場合には、POWERスイッチを再度オンにします。 |
アラームまたはエラー番号 |
内容と対処方法 |
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nOEr |
アラームまたはエラーはありません。(no ERROR) |
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アラーム |
A-00 |
設定電圧に対して8 V以上の測定電圧を検出しました(OVP、電流リミット動作:TRIP)。または、レンジの最大値を超える外部信号が入力されました。 |
A-01 |
過負荷保護機能(過電流(RMS、AVE)保護)が作動しました(OCP)。 |
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A-02 |
過負荷保護機能(過電流(PEAK)保護)が作動しました(OCP)。 |
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A-03 |
電力保護機能が作動しました(OPP)。 |
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A-04 |
過熱保護機能が作動しました(OHP)。 内部の温度が異常に高くなっていることが考えられます。POWERスイッチをオンのまま、10分程度待ってもアラームが発生し続けている場合には、本製品の設置方法の不備、動作温度仕様外の使用などが考えられます。 |
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A-06 |
設定電圧に対して8 V以下の測定電圧を検出しました(LVP、電流リミット動作:TRIP)。 |
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エラー |
E-09 |
内部通信に何らかの異常が発生しています。POWERスイッチをオフにし5秒以上経過した後、再びオンにします。 |
E-10 |
電源投入時に、入力電圧が定格範囲外になっています。入力電圧を確認してください。 |
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E-11 |
内部の電力ユニットに電圧異常が発生しました。POWERスイッチをオフにし5秒以上経過した後、再びオンにします。 |
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E-12 |
動作中に、入力電圧が定格範囲外になったか、内部の入力回路に異常が発生しました。入力電圧を確認してください。POWERスイッチをオフにし5秒以上経過した後、再びオンにします。 |
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E-13 |
本体内部でエラーが発生しました。POWER スイッチをオフにします。5秒以上経過したら、RECALLキーを押しながら POWER スイッチをオンにします。工場出荷時の状態になります。 |
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E-15 |
校正値データに異常が発生しました。エラーを解除することはできません。購入先または当社営業所に修理を依頼してください。 |
ーNoteー
アラームの原因をすべて取り除いても、アラームを解除できない場合には、故障の可能性があります。本製品の使用を中止して、購入先または当社営業所にお問い合わせください。問い合わせのときには、表示されたアラームまたはエラー番号を知らせてください。
本製品は、下表ような場合に、表示部OVER LOADのLED が点灯します。
OVER LOAD 点灯時には、出力電圧が変動することがあります。
OVER LOAD点灯 |
点灯後の動作 |
測定電流(RMS)が 電流リミット値または定格電流以上 |
電流リミット動作:TRIP この状態が3秒以上続いたらアラーム(A-01)になり出力を遮断 電流リミット動作:LIMIT CONTROL(ソフトウェアCC動作) 過電流状態になったときに設定電圧を本製品内部で制御 アラームを発生しません。 |
測定電流(PEAK )が 最大ピーク電流以上 |
「最大ピーク電流の100 %<測定電流≦最大ピーク電流の115 %」の状態が10秒以上続く、または「最大ピーク電流の115%<測定電流」の状態が1秒以上続いたら、アラーム(A-03)になって出力を遮断 |
測定皮相電力(VA)が 皮相電力定格値以上 |
この状態が10秒続いたら、アラーム(A-03)になって出力を遮断 |
測定電圧(RMS)が設定電圧の±8 V以内ではない |
電流リミット動作:TRIP この状態が3秒続いたら、アラーム(A-00またはA-06)になって出力を遮断 電流リミット動作:LIMIT CONTROL(ソフトウェアCC動作) アラームを発生しません。 |
外部信号の入力がレンジの最大値を超えている |
ブレーカが作動した場合の対処(PCR2000MとPCR4000Mのみ)
PCR2000MとPCR4000Mは、OUTPUTコンセントから10 A以上の出力電流を流すと、OUTPUTコンセントの下にあるブレーカが作動して、OUTPUTコンセントからの出力が遮断することがあります。ブレーカが作動すると、前方に赤いボタン(ブレーカボタン)が飛び出します。
1 |
POWERスイッチをオフにします。 |
2 |
ブレーカボタンを押し込みます。 |
3 |
出力電流が10 A以下になるように、負荷を調整します。 |
4 |
POWERスイッチをオンにします。 |
交流電源 PCR-Mシリーズ
操作方法