交流電源 PCR-Mシリーズ
使用準備
本製品から取り出せる最大電流は機種ごとに異なります。また本製品の出力モードや、負荷の種類や状態で異なります。負荷の容量に対して十分な出力電力容量を確保してください。機種別の出力最大電流(ACモード(AC実効値)出力電圧1 V~100 V/ 2 V~200 V、負荷力率0.8~1の場合)を下表に示します。
出力電圧レンジ |
PCR500M |
PCR1000M |
PCR2000M |
PCR4000M |
135V |
5 A |
10 A |
20 A |
40 A |
270V |
2.5 A |
5 A |
10 A |
20 A |
■ 負荷線の準備
負荷への接続は、難燃性で出力電流に応じた径の電線を使用してください。
公称断面積[mm2] |
AWG |
(参考断面積)[mm2] |
許容電流*[A](Ta = 30 ℃) |
0.9 |
18 |
(0.82) |
17 |
1.25 |
16 |
(1.31) |
19 |
2 |
14 |
(2.08) |
27 |
3.5 |
12 |
(3.31) |
37 |
5.5 |
10 |
(5.26) |
49 |
8 |
8 |
(8.37) |
61 |
14 |
6 |
(13.3) |
88 |
*1. 電気設備技術基準 第172条(省令第57条)「低圧屋内配線の許容電流」より
電線の被覆(絶縁物)材質(許容温度)や多芯ケーブルなどの条件によって異なります。表以外の電線の場合には、日本電気技術規格委員会で承認されたJESC E0005の内線規定に従ってください。
警告
感電の恐れがあります。
• 負荷線は、本製品の定格出力電流に対して十分な電流容量のある電線を使用してください。
• 負荷用電線の定格電圧は、本製品の対接地電圧(380 Vdc)以上にしてください。
• OUTPUT端子台への接続は、必ずPOWERスイッチをオフして、入力電源プラグを抜くか、分電盤からの給電を遮断してください。
ーNoteー
OUTPUT 端子台のL、Nは入力電源から絶縁されています。極性は安全上の問題にはなりません。接地は、L、Nのどちらでもかまいません。
DCモードとAC+DCモードでは、Nを基準にして、+(正)極性の時はLが+(正)電位、-(負)極性の時はLが-(負)電位になります。
POWERスイッチがオンの状態では、出力がオフでも出力端子(LまたはN)とシャシ(接地:G)間に危険な電圧が発生しています。出力端子とシャシ間の電圧発生をなくすには、OUTPUT端子台のNとGを接続してください。
PCR500M、PCR1000M、PCR2000M:M4
PCR4000M:M6
■ 電線の接続(PCR500M~PCR2000M)
端子カバーは、工場出荷時にはカバーの上側の穴を使用して、OUTPUT端子が露出しないように取り付けられています。
警告
感電の恐れがあります。端子カバーを外して使用しないでください。
1 |
POWERスイッチがオフになっていることを確認します。 |
2 |
電源コードがコンセントから外れているか、または分電盤のブレーカがオフになっているか確認します。 |
3 |
OUTPUT端子台に取り付けてある端子カバーを外します。
|
4 |
負荷線をOUTPUT端子台に確実に接続します。 負荷に接地(GND)端子がある場合には、必ず本製品のOUTPUT端子台のG端子へ接続してください。電線は、必ず負荷線の線径と同じか、それ以上のものを使用してください。
|
5 |
手順3 で外した端子カバーを、下側の穴を使用して取り付けます。
|
負荷線(LとN)をツイスト(撚る)して、出力端子と負荷の間を最短で接続してください。ツイストできない場合には、互いに沿わすように配線して、結束バンドで何カ所か留めることをおすすめします。
■ 電線の接続(PCR4000M)
端子カバーは、OUTPUT端子が露出しないように取り付けられています。
警告
感電の恐れがあります。端子カバーを外して使用しないでください。
1 |
POWERスイッチがオフになっていることを確認します。 |
2 |
分電盤のブレーカがオフになっているか確認します。 |
3 |
OUTPUT端子台に取り付けてある端子カバーを外します。
|
4 |
負荷線をOUTPUT端子台に確実に接続します。 負荷に接地(GND)端子がある場合には、必ず本製品のOUTPUT端子台のG端子へ接続してください。電線は、必ず負荷線の線径と同じか、それ以上のものを使用してください。
|
5 |
手順3 で外した端子カバーを取り付けます。
|
負荷線(LとN)をツイスト(撚る)して、出力端子と負荷の間を最短で接続してください。ツイストできない場合には、互いに沿わすように配線して、結束バンドで何カ所か留めることをおすすめします。
PCR2000Mは電線にコアを取り付けます。
1 |
コアのロックを外してコアを分割します。
|
2 |
負荷線を挟まないようにしてコアを取り付けます。 コアはOUTPUT端子台から10 cm以内に取り付けます。確実にロックされていることを確認します。 |
3 |
コアが動かないように、結束バンドを取り付けます。
|
■ OUTPUT端子台を使用しない場合
OUTPUT端子台を使用しない場合には、端子カバーを取り付けてください。
■ 負荷が本製品から離れた場所にある場合
リモートコントロールでは、出力オフはできますが、POWERスイッチのオフはできません。本製品から離れたまま負荷を接続したい場合には、感電を防止するために、OUTPUT端子台と負荷間にスイッチを設けて、そのスイッチをオフにします。
警告
感電の恐れがあります。
• OUTPUT端子台と負荷間にスイッチを設置するときには、必ずPOWERスイッチをオフにして電源プラグをコンセントから抜くか、分電盤のブレーカをオフにしてください。
• スイッチの電流定格は、本製品の最大電流以上が必要です。
• スイッチの回路は、LとNを同時に遮断できる2極が必要です。
• 必ずスイッチをオフにしてから、スイッチの負荷側の端子に負荷を接続してください。
• POWERスイッチがオンの時には、スイッチの端子に触れないでください。OUTPUT端子台への接続は、必ずPOWERスイッチをオフして、入力電源プラグを抜くか、分電盤からの給電を遮断してください。
本製品では後面パネルのOUTPUT端子台および前面パネルのアウトレットの両方から出力できます。前面パネルのアウトレットは、仕様を規定していません。一部の性能が低下する場合があります。
注意
前面パネルアウトレットの最大定格電圧と最大定格電流を下表に示します。
|
PCR500M |
PCR1000M |
PCR2000M |
PCR4000M |
最大定格電圧 |
250 Vac(rms) |
|||
最大定格電流 |
5 Aac(rms) |
10 Aac(rms) |
アウトレットの最大定格電圧を超えた状態またはDCモードでは、負荷をとらないでください。故障の原因になります。
アウトレットは、下図のような電源プラグ専用です。
1 |
POWER スイッチを オフ にします。 |
2 |
負荷となる機器の電源コードを、前面パネルのアウトレットへ接続します。 |
交流電源 PCR-Mシリーズ
使用準備