交流電源 PCR-LEシリーズ

基本編


測定値の表示

現在の出力値をモニタできます。出力がオフの場合には、ほぼ0(ゼロ)になります。

電圧値の表示

LOADレベルメータ

電流値、電力値、力率の表示

測定時間の設定

測定時間を長くすると安定した測定が期待できますが、測定値表示の更新間隔が長くなります。交流成分を含む場合の測定時間設定の目安を下記に示します。

交流成分の繰り返し周期が既知の場合には、測定時間を周期の整数倍にすると最も精度の高い測定結果が得られます。

(例)交流成分の繰り返し周期が0.1 sの場合には、測定時間を0.1 sにすると最短時間で最良の結果が得られます。

交流成分の繰り返し周期が未知のときには、測定時間を、予想される周期の約10倍以上にすると比較的安定した測定結果が得られます。

周期>測定時間の設定になっている場合には、線間電圧が正しく測定できません。

高調波電流解析機能を使用していて、周期>測定時間の設定になっている場合には、正しく測定できません。

OTHERS (SHIFT+MEMORY) > 1/3(F6) > 2/3(F6) > APERTUR(F1)を押して、測定時間を設定します。

工場出荷時は、0.4 sです。

131349.jpg 

項目

タイトル

説明

有効モード

APERTUR

Aperture Time

測定時間(0.1 s~1.0 s、分解能:0.001 s)の設定

すべて

測定時間の設定は、ファームウェアバージョン5.00で追加された機能です。この機能の追加により、ファームウェアバージョン4.99以前に装備されていた測定値を平均化する機能は無くなりました。

 

電圧値の表示

状態/測定値/設定項目表示エリアに、測定電圧値を表示します。

電圧値は、実効値、ピーク値、平均値を表示します。

表示を切り替えるには、V-MEAS (SHIFT+V)キーを押して表示させたい項目を選択します。

単相3線出力時と三相出力時(オプション)は、相電圧を表示するか線間電圧を表示するか選択できます。

22209.jpg 

項目

タイトル

単位

説明

有効モード

RMS

V-Meas

V rms

実効電圧値を表示

すべて

PEAK

V pk

ピーク電圧値を表示

AVE

V ave

平均電圧値を表示

DC、AC+DC

LINE*1

ON

V-Line

V rms

線間電圧値を表示

AC、DC

OFF

相電圧値を表示

*1. 単相3線出力時と三相出力時(オプション)のみ

線間電圧と相電圧の表示(オプション)

35526.jpg 

V-LINE

OFF(相電圧を表示)

ON(線間電圧を表示)

単相表示時

35510.jpg U相の例

35504.jpgU-V間の例

全相表示(単相3線出力)時

35633.jpg 

35644.jpg 

全相表示(三相出力)時

35497.jpg 

35491.jpg 

 

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LOADレベルメータ

LOADレベルメータは、負荷に流れる電流(出力電流)を検出して、定格電流値に対する出力電流値の割合をバーグラフに表示します。出力電流供給能力を知る目安として利用できます。LOADレベルメータのフルスケールは、定格電流値の1.1倍または電流リミット値の、どちらか小さい値です。

22395.jpg 

単相3線出力時(オプション)は、上からU相、V相です。

三相出力時(オプション)は、上からU相、V相、W相です。

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LOADレベルメータのフルスケールバー(一番右の赤色点灯するバー)は、過負荷(OVERLOAD)直前の場合に点灯します。

107290.jpg 

過負荷直前になると、本製品の内部温度が上昇するため、負荷を軽減してもフルスケールバーだけ薄い赤色で点灯し続ける場合があります。冷却が終了すると、フルスケールバーは消灯します。

フルスケールバーが点灯中に、繰り返し過負荷状態になるとアラーム(ALM-06: OVERLOAD)が発生する場合があります。

定格電流とLOADレベルメータの表示

出力電流は負荷によってさまざまに変化します。定格電流値は出力条件(出力電圧、周波数、負荷力率)によって自動的にディレーティング(低減)されます。

定格電流値の求め方については、付録の「出力と負荷について」を参照してください。

算出した定格電流値の1.1倍または電流リミット値のどちらか小さい値が、LOADレベルメータのフルスケールになります。

PCR1000LE の定格電流の算出例を示します。

出力電圧80 V、負荷力率0.6、出力周波数50 Hzの場合

定格電流は、10 A×0.825=8.25 A

出力電圧250 V、負荷力率0.4、出力周波数60 Hzの場合

定格電流は、1000 W/ 250 V×0.65=2.6 A

出力電圧80 V、負荷力率0.6、出力周波数10 Hzの場合

定格電流は、10 A×0.775=7.75 A

 

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電流値、電力値、力率の表示

状態/測定値/設定項目表示エリアに、実効電流値、ピーク電流値、平均電流値、電力値、皮相電力値、力率値を表示します。

表示を切り替えるには、I/P/S/λ-MEAS (SHIFT+I)キーを押して表示させたい項目を選択します。

22367.jpg 

項目

タイトル

単位

説明

有効モード

RMS

I/P/S/λ-Meas

A rms

実効電流値を表示

すべて

PEAK

A pk

ピーク電流値を表示

AVE

A ave

平均電流値を表示

DC、AC+DC

P

W/kW

電力値を表示

すべて

S

VA

皮相電力値を表示

AC、AC+DC

λ

λ

力率値を表示

TOTAL P*1

W

合計電力値を表示

すべて

TOTAL S*1

VA

合計皮相電力値を表示

AC、AC+DC

TOTAL λ*1

λ

合計力率値を表示

*1. 単相3線出力時と三相出力時(オプション)のみ

ピーク電流値のホールド

ピーク測定電流値は、電流の最大瞬時値を測定して、絶対値表示をしています。DCモードで負電圧を出力している場合でも、ピーク電流測定値は正極性で表示されます。

測定値の表示にピーク測定電流値を選択している場合には、ピーク測定電流値をホールドできます。

I/P/S/λ-MEAS (SHIFT+I) > 1/2(F6) > IPK TIM(F5)を押して、ホールド時間を設定します。

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項目

タイトル

説明

有効モード

IPK TIM

IPk Time

ホールド時間(0 s~10 s、∞ )の設定

テンキーで10以上の数字を設定すると、無限大(∞)が設定されます。

すべて(ピーク測定電流値を表示している場合のみ)

ピーク電流値のクリア

I/P/S/λ-MEAS (SHIFT+I) > PKCLR(F5)を押すと、ピーク電流値がクリアできます。

22495.jpg 

項目

説明

PKCLR

ピーク電流値のクリア

 

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