交流電源 PCR-LEシリーズ

基本編


メモリーを使用する

本製品は本体のメモリーに保存する方法と、USBメモリーに保存する方法の2通りあります。

本体メモリーを使用する

USBメモリーを使用する

本体メモリー

電圧急変や周波数急変試験に有効です。

設定内容を99個まで保存できます(メモリ番号:0~99、0は呼び出し専用)

以下の内容をメモリーに保存したり、メモリーから呼び出したりできます。

 

AC

DC

AC+DC

周波数

×

交流電圧値

×

直流電圧値

×

波形バンク番号

×

USBメモリー

本体メモリー、パネル設定、電源ライン異常シミュレーション、シーケンスデータ、波形バンクの1波形データが保存できます。

本体メモリーを使用する

周波数、交流電圧値、直流電圧値、波形バンク番号を本体メモリーに保存したり、本体メモリーから呼び出ししたりできます。

単相3線出力時と三相出力時(オプション)は、相電圧の値が保存されます。線間電圧値は相電圧からの計算値になります。

メモリーへの保存

1

保存したい内容を設定します。

2

MEMORY > STR No(F3)を押します。

23564.jpg 

3

テンキーまたはロータリーノブで保存したいメモリー番号を選択します。

エントリーエリアに保存する設定値(周波数、交流電圧値、直流電圧値、波形バンク番号)が表示されます。

23575.jpg 

4

STORE(F4)を押して保存します。

現在の設定内容が保存されます。

メモリーの呼び出し

呼び出す周波数値が現在の周波数ロワーリミット値より低い場合は、ロワーリミット値が設定されます。周波数アッパーリミット値より高い場合には、アッパーリミット値が設定されます。

電圧ロワーリミット値より低い電圧値や電圧アッパーリミット値より高い電圧値を呼び出す場合、Lレンジで設定範囲を超える電圧値を呼び出す場合、AC+DCモードでピーク電圧値が-431 V~431 V(Hレンジ)/-215.5 V~215.5 V(Lレンジ)の範囲外になる場合には、0 Vが設定されます。

1

MEMORY > RCL No(F1)を押します。

23587.jpg 

2

テンキーまたはロータリーノブで呼び出したいメモリー番号を選択します。

エントリーエリアにメモリーから呼び出す設定内容(周波数、交流電圧値、直流電圧値、波形バンク番号)が表示されます。

23597.jpg 

3

RECALL(F4)を押して、メモリーの内容を呼び出します。

新しい設定値になります。

 

メモリーを使用する(続き)

このページのTOPへ

USBメモリーを使用する

USBメモリーに波形バンク1波形データ、本体メモリー(1~99)、パネル設定、電源ライン異常シミュレーション、シーケンスデータが保存できます。電源ライン異常シミュレーションやシーケンス実行中には、USBメモリーへの保存や呼び出しはできません。

容量が16 GBを超えるUSBメモリーは使用できません。

USBメモリーはパソコンでフォーマット(FAT32形式)してください。

USBメモリーによっては動作しない場合があります。

日付と時間の設定

日付と時間はUSBメモリーに保存するファイルの作成日付と時間に使用されます。電源オフの状態が2~3週間続くと、日付と時間の設定はクリアされます。

1

CONFIG(SHIFT+OPR MODE) > 1/2(F6) > DATE TIM(F1)を押します。

23701.jpg 

2

キーで設定する項目(年/月/日/時/分)に移動して、ロータリーノブで設定します。

テンキーは使用できません。秒は設定できません。

23710.jpg 

3

APPLY(F4)を押して、日付と時間を設定します。

新しい設定値になります。設定できない日にち(2/30など)を設定すると、翌月の1日に設定されます。

保存ファイルのフォルダとファイル名

USBメモリーのルートフォルダに以下のフォルダが作成されてデータが保存(ファイル名「フォルダ名+3桁の数字(001~999).txt」)されます。

本製品から、ファイルの削除やリネームはできません。パソコンから操作してください。

ファイル名には半角英数字を使用してください。\、/、¥、*、?、”、<、>、|は使用できません。

各フォルダは100ファイル以下にしてください。

保存内容

作成されるフォルダ

ファイル名*1

本体メモリー

MEM

MEMxxx.txt

パネル設定

SET

SETxxx.txt

電源ライン異常シミュレーション

SIM

SIMxxx.txt

シーケンスデータ

SEQ

SEQxxx.txt

波形バンクの内容

WAVE

WAVExxx.txt

*1. ファイル名のxxxは自動的に付加される通し番号(001~999)

USBメモリーへの保存

1

保存したい内容を設定します。

2

USBメモリーを前面パネルのUSBコネクタに接続します。

3

OTHERS(SHIFT+MEMORY) > 1/3(F6) > FILE(F5) > SAVE(F3)を押します。

23807.jpg 

4

保存したい項目を選択します。

項目

説明

MEM

本体メモリー

SET

パネル設定

SIM

電源ライン異常シミュレーション

SEQ

シーケンスデータ

WAVE

波形バンクの内容

エントリーエリアにデータが保存されるファイル名が表示されます。波形バンクの場合には、保存する波形バンク番号とファイル名が表示されます。テンキーは使用できません。

23816.jpg 

5

波形バンクを保存する場合には、項目選択後に保存する波形バンク番号をロータリーノブで設定します。

単相3線出力時または三相出力時(オプション)の場合で保存する波形タイプがユーザ定義波形のときには、保存したい相をPHASE SEL(F3)で選択します。

6

SAVE(F4)を押して保存します。

「File was saved」の表示が消えるまでは、USBメモリーを取り外さないでください。

23906.jpg 

7

USBメモリーをUSBコネクタから取り外します。

USBメモリーの呼び出し

1

USBメモリーを前面パネルのUSBコネクタに接続します。

2

OTHERS(SHIFT+MEMORY) > 1/3(F6) > FILE(F5) > LOAD(F1)を押します。

23949.jpg 

3

呼び出したい項目を選択します。

項目

説明

MEM

本体メモリー

SET

パネル設定

SIM

電源ライン異常シミュレーション

SEQ

シーケンスデータ

WAVE

波形バンクの内容

USBメモリーに保存されているファイル名が表示されます。

23960.jpg 

4

波形バンクを呼び出す場合には、呼び出した波形バンクを保存する波形バンク番号をロータリーノブで設定してFILE SEL(F2)を押します。

テンキーは使用できません。

単相3線出力時または三相出力時(オプション)の場合で呼び出す波形タイプがユーザ定義波形のときには、呼び出したい相をPHASE SEL(F3)で選択します。

23978.jpg 

5

呼び出したいファイルをロータリーノブで設定します。

波形バンクを呼び出す場合には、WB No.(F1)を押すと呼び出した波形番号を保存する波形バンク番号を変更できます。テンキーは使用できません。

23992.jpg 

6

LOAD(F4)を押して呼び出します。

「File was loaded」の表示が消えるまでは、USBメモリーを取り外さないでください。

24000.jpg 

7

USBメモリーをUSBコネクタから取り外します。

メモリーを使用する(続き)

USBメモリーを使用する(続き)

エラーメッセージ

USBメモリーに異常がある場合はエラーになります。エラーになった場合には、エラーメッセージが表示されます。

エラーメッセージ

説明

Data out of range. (line=行番号)

設定値が範囲外

Disk access error. (エラーコード)

USBメモリーのリード/ライトエラー

Disk error. (エラーコード line=行番号)

そのほかのエラー

Disk full.

USBメモリーに空き容量がない

Disk mount error.

USBメモリーのマウントに失敗

File not found.

ファイルが見つからない

Illegal parameter. (line=行番号)

不正なパラメータ

No disk.

USBメモリーが接続されていない

Not supported. (line=行番号)

処理不可

Path not found.

パス(フォルダ)が見つからない

Settings conflict. (line=行番号)

設定できない条件

Syntax error. (line=行番号)

区切り文字が見つからない

このページのTOPへ

AC power supply PCR-LE series交流電源 PCR-LEシリーズ
基本編