交流電源 PCR-LE2シリーズ
応用編
サイン波形のピークがつぶれたピーククリップ波形を出力できます。ACモード、AC+DCモードで有効です。
リモートコントロールでユーザ定義波形が設定できます。詳細については付属CD-Rに収録されている通信インターフェースマニュアルを参照してください。
本製品では出力電圧波形のデータを内部のメモリーに格納して、そのデータをD/A変換して出力電圧の基準波形を作っています。
1サイクル(位相角の360 deg)は横10ビット、縦14ビットです。
本製品の基準電圧波形は正弦波形です。プラスのピーク8191、マイナスのピーク-8191の正弦波形が設定されています。
• 波形バンク
波形データを格納するメモリの1波形分領域のことを波形バンクといい、64波形分のバンクを持っています。そのバンクに0~63の番号を付けて、その番号で波形を選択するようになっています。0には、本製品の基準電圧波形となる正弦波形が書き込まれていて、内容を書き換えることはできません。工場出荷時の状態では、すべての波形バンクに0と同じ波形(正弦波)が入っています。
• クレストファクタ
クレストファクタは、交流波形の実効値とピーク値の比率です。
クレストファクタ=ピーク値÷実効値
波形が正弦波の場合には、クレストファクタは1.41です。商用電源ラインの電圧波形はピークの部分がつぶれていて、クレストファクタは1.2から1.4になっています。
シンクロ機能を使用している場合には設定できません。
波形バンク番号24から63は、電源をオフにすると工場出荷時の状態(正弦波)になります。必要に応じてUSBメモリーに保存してください。
単相3線出力時と三相出力時は、すべての相に同じ波形が設定されます。
OTHERS (SHIFT+MEMORY) > WAVE(F2) > EDIT(F5)を押して、波形(正弦/ピーククリップ)を選択します。
項目 |
タイトル |
説明 |
有効モード |
|
EDIT |
WB No. |
Edit WB No. |
設定する波形バンク番号を指定 |
AC、AC+DC |
SIN |
Edit WB No. |
正弦波に設定 |
||
P.C |
Edit WB No. |
ピーククリップ波形のクレストファクタ(1.10~1.40)の設定 |
■ 特殊波形の出力
出力がオンでもオフでも実行できます。
コンペンセーション機能でレギュレーションアジャストやソフトセンシングを選択している場合には、実行したい波形バンク番号を変更できません。
OTHERS (SHIFT+MEMORY) > WAVE(F2) > WB No.(F1)キーを押して、実行したい波形バンク番号を選択します。
項目 |
タイトル |
説明 |
有効モード |
WB No. |
WB No. |
実行したい波形バンク番号を指定 |
AC、AC+DC |
出力がオンの場合には、選択した波形が出力されます。出力がオフの場合には、OUTPUTキーを押して出力をオンにすると、選択した波形が出力されます
交流電源 PCR-LE2シリーズ
応用編