交流電源 PCR-LE2シリーズ
応用編
シンクロ機能は、本製品の出力電圧の周波数と位相を、入力電源の 50 Hzまたは 60 Hzに同期(シンクロ)させます。ACモードとAC+DCモードで有効です。
外部測定器の表示が安定しない場合などに有効です。
同期遅延位相角を設定すると、三相入力の機種の入力電圧の同期位相を細かく管理できます。
シンクロ機能をオンにすると、周波数リミット機能は作動しません。
■ シンクロ機能のオン/オフ
入力電源周波数が定格範囲外の場合や、入力電源電圧の歪みやノイズが極端に大きい場合には、同期できません。SYNC NGが表示されます。
SYNC (SHIFT+9)キーを押して、シンクロ機能をオン/オフします。
項目 |
タイトル |
説明 |
有効モード |
ON |
Sync |
シンクロ機能を使用する 同期するまでSYNC/SYNC+Pが点滅します。数秒経過して周波数と位相が同期すると、SYNC/SYNC+P が点灯して同期した周波数が表示されます。 |
AC、AC+DC |
OFF |
シンクロ機能を使用しない |
■ 同期遅延位相角の設定
SYNC (SHIFT+9) > DELAY(F4)を押して設定します。
項目 |
タイトル |
説明 |
有効モード |
DELAY |
Sync delay deg |
同期遅延位相角(0 deg~359 deg)の設定 |
AC、AC+DC |
■ シンクロ機能を解除したときの周波数
シンクロ機能使用時の周波数が周波数リミット範囲内の場合には、同期していた 50 Hzまたは 60 Hzのどちらかに設定されます。周波数リミット範囲外の場合には、周波数リミット機能が作動します。
シンクロ機能使用時の周波数がロワーリミットより低い場合には、ロワーリミット値になります。アッパーリミットより高い場合には、周波数はアッパーリミット値になります。
■ 位相について
入力の結線と出力設定に対しての同期位相は、下記のようになります。
入力結線
|
単相出力 単相3線出力 |
三相出力 |
単相入力(PCR6000LE2) |
入力と同位相 |
VU-NはVL-Nと同位相 |
三相3線 200 V入力 |
入力VR-Sと同位相 |
VU-NはVR-Sと同位相 |
三相4線 400 V入力 |
入力VR-Nと同位相 |
入力と同位相 |
交流電源 PCR-LE2シリーズ
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