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複数のメータファンクションを設定する
トリガカウントを指定したマルチポイント測定 | 測定の完了を検知する

複数のメータファンクションを使用した測定

トリガカウントを指定したマルチポイント測定

複数のメータファンクションが同時に選択されている場合でも、トリガ設定はシーケンス1とシーケンス2に異なった設定ができます。

シーケンス1はインピーダンス測定専用のシーケンスグループです。シーケンス2は電圧測定と電流測定に対応するシーケンスグループです。2つのシーケンスグループは互いに非同期に動作するので測定の開始、トリガの扱い、測定完了の時期など、それぞれに独立しています。測定条件にもよりますが、一般にインピーダンス測定は電圧や電流の測定と比較して時間がかかります。1回インピーダンス測定をする間に何回も電圧と電流を測定できます。

例)インピーダンスの測定を2回、電圧・電流測定を4回、同時に開始

FUNC:ALL  
CONF:IMP;VOLT;CURR  
TRIG:SEQ1:COUN 2;SOUR IMM
TRIG:SEQ2:COUN 4;SOUR TIM;TIM 1.0
INIT;*OPC?
FETC:IMP:MAGN?;RES?;REAC?;PHAS? 'インピーダンスデータの問い合わせ
(レスポンスの読み込み)
FETC:VOLT? '電圧データの問い合わせ
(レスポンスの読み込み)
FETC:CURR? '電流データの問い合わせ
(レスポンスの読み込み)

  

TRIGコマンドにシーケンス番号が指定されている点に注意してください。TRIG:SEQ1はインピーダンス測定(シーケンス1)のトリガ設定で、TRIG:SEQ2は電圧・電流測定(シーケンス2)のトリガ設定です。INIT[:IMM][:ALL]で測定を開始していますが、INITコマンドにもシーケンス番号を指定することで、シーケンスグループごとに個別に測定を開始できます。

例)

INIT:SEQ1   'インピーダンス測定(シーケンス1)を開始する
INIT:SEQ2   '電圧・電流測定(シーケンス2)を開始する

 

ABORコマンドにはシーケンスグループを指定できないので、両方のシーケンスグループに対して一斉に中断処理をします。