測定動作

INITコマンドの送信直後、またはREAD?クエリやMEAS?クエリの送信直後で測定がまだ完了していない場合には、FETC/READ/MEASクエリに対して測定の完了を待ってからレスポンスデータを生成します。

■ FETChサブシステム →チュートリアル

FETC?は測定動作を行わないで測定データを問い合わせます。

有効な測定データが無い状態でFETC?を送信すると、SCPIエラー(-230,"Data corrupt or stale")を発生します。必ずINITコマンドと併用してください。

測定動作を行った時の値を問い合わせるため、パネルに表示されている値とレスポンスの値が違う場合があります。

■ READサブシステム →チュートリアル

新規に測定動作を開始した後に、測定データを問い合わせます。

READ?はINITコマンドとFETC?クエリを組み合わせた動作と同じです。

■ MEASureサブシステム →チュートリアル

設定をデフォルトに戻して測定動作を開始した後に、測定データを問い合わせます。

MEAS?はABORコマンド、FUNCコマンド、CONFコマンド、READ?クエリを組み合わせた動作と同じです。

meter_fn

本製品のメータファンクションは、インピーダンス測定、電圧測定、電流測定の3種類があります。

本マニュアルでは、FETC?、READ?、MEAS?の第3レベルのノードを<meter_fn>と記載しています。

下表を参照して、<meter_fn>を必要な測定方法に置き換えて記述してください。

シーケンス <meter_fn> 測定方法 レスポンスの単位
1 IMPedance[:MAGNitude] インピーダンス(絶対値)測定 OHM
IMPedance:RESistance インピーダンス(レジスタンス)測定 OHM
IMPedance:REACtance インピーダンス(リアクタンス)測定 OHM
IMPedance:PHASe 位相角測定 DEG
2 VOLTage[:DC] 電圧測定 V
CURRent[:DC] 電流測定 A

測定データを問い合わせた場合に、メーターファンクションを省略したときには、前回送信したコマンドで選択したメータファンクションになります。たとえば、CONF:IMPコマンドを送信した後のFETC?はFETC:IMP?を送信しているのと同じです。

SCALarとARRay(測定コマンドの第2ノード)

測定するコマンドの第2レベルのノードに[SCALar]とARRayがあります。

[SCALar]は、省略可能なデフォルトのキーワードで、トリガカウント数の指定に関係なく、常に単一の値を返します。

ARRayは、トリガカウント数の指定に応じて、複数ポイントの測定データをコンマ区切りで返します。

トリガカウント数に対する[SCALar] / ARRayでのレスポンス内容を示します。

トリガカウント

第2ノード

レスポンス
1

[SCALar]

単一の測定値
オーバーレンジの場合:9.9E37
アンダーレンジの場合:-9.9E37

ARRay

単一の測定値
オーバーレンジの場合:9.9E37
アンダーレンジの場合:-9.9E37

2以上

[SCALar]

全ポイントの測定データ(オーバーレンジ、アンダーレンジのデータを除く)の平均値
すべてオーバーレンジの場合:9.9E37
すべてアンダーレンジの場合:-9.9E37

ARRay

全ポイントの測定データをコンマ区切りで列挙