計測の中止

ABORコマンドの他に、*RCLと*RSTでも測定を中止できます。*RCLは測定を中止してパネル設定が指定したメモリ番号の内容になります。*RSTは測定を中止してパネル設定をデフォルトにします。

*RCLと*RSTは保持している測定データを無効化します。たとえば*RST;FETC:IMP?クエリを送信すると、有効な測定データがないためSCPIエラー(-230, "Data corrupt or stale")が発生します。

ABOR

測定を中止します。

本製品の電源投入直後のトリガ状態は、ABORコマンドが送信された状態と同じです。

既に測定が開始された状態でABORコマンドを送信した場合には、測定データは無効のままです。

イニシエートしていない状態で、かつ保持している測定データが有効な場合にABORコマンドを送信したときには、測定データを無効化することはありません。

ABORコマンドはシーケンスグループを指定できません。常にALLと解釈されます。

コマンド 

ABORt[:ALL]