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複数のメータファンクションを設定する
トリガカウントを指定したマルチポイント測定 | 測定の完了を検知する

複数のメータファンクションを設定する

本製品はすべてのメータファンクション(インピーダンス測定、電圧測定、電流測定)を同時に使用(コンカレント測定機能)できます。本製品の電源をオンにした直後と*RST/*RCLコマンドを送信した直後は、コンカレント測定機能はオンになっていて、すべての測定機能が選択されています。コンカレント機能を設定するには、FUNC:CONCコマンドを使用します。

FUNC:CONC OFF   'コンカレント機能をオフに設定して、インピーダンス測定を単独で選択
FUNC:CONC ON   'コンカレント機能をオンに設定。現在のメータファンクションの選択状態(単数でも複数でも)には影響なし
FUNC:ALL 'コンカレント機能をオンに設定。すべてのメータファンクションを選択。FUNC:CONC ONとFUNC "IMP","VOLT","CURR"を送信するのと同じ

 

MEASure:<meter_fn>?クエリとREAD[:<meter_fn>]?クエリは1つの測定が完了するまでほかの測定を開始できません。すべてのメータファンクションが選択されている場合に、MEASure:<meter_fn>?クエリやREAD[:<meter_fn>]?クエリを送信しても異なるシーケンスグループを同時に測定できません。(電圧測定と電流測定は同じシーケンスグループなので、常に同時測定します。)

すべてのメータファンクションに対して測定を同時に開始するには、INITコマンドを使用します。INITコマンドはINITiate[:IMMediate][:ALL]の省略形なので、すべてのシーケンスグループに対して同時に測定を開始するという「ALL」の意味も含まれています。

例)すべてのメータファンクションの設定をして、測定開始

CONF:IMP;VOLT;CURR  
INIT;*OPC?  
(レスポンスの読み込み、すべての測定が完了すると、FETC[:<meter_fn>]?クエリでインピーダンス、電圧、電流の測定データを問い合わせ可能)
FETC:IMP:MAGN?;RES?;REAC?;PHAS? 'インピーダンスデータを問い合わせる
FETC:VOLT?;CURR? '電圧・電流データを問い合わせる