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1つのメータファンクションを使用した測定
最も単純な測定手順 (MEASure)
最も単純な測定手順は、MEASure:<meter_fn>?クエリを使用します。
MEAS:<meter_fn>?クエリを送信すると、レンジ設定と電子負荷機能の設定を除いたすべての測定条件設定がデフォルトになって、最小限度の手間で測定データを取得できます。
複数のメータファンクションが同時に選択できないように、事前にFUNC:CONC OFFコマンドを送信する必要があります。本製品の電源投入直後のデフォルトと*RST/*RCLコマンドによるデフォルト設定は、複数のメータファンクションが同時選択されています。
例:
FUNC:CONC OFF | '複数のメータファンクションの選択を禁止 | |
MEAS:IMP? |
'インピーダンス測定を開始して、インピーダンスの絶対値の問い合わせ | |
MEAS:VOLT? | '電圧測定を開始して、電圧値の問い合わせ | |
MEAS:CURR? | '電流測定を開始して、電流値の問い合わせ |
MEAS? クエリは使用できません。メータファンクション(<meter_fn>)を明示的にを指定する必要があります。
MEAS:IMPには、MEAS:IMP[:MAGN]?、MEAS:IMP:RES、MEAS:IMP:REAC?、MEAS:IMP:PHAS?、などの細かいバリエーションがあります。
インピーダンス測定を開始すると、MAGNitude(絶対値)のほかに、RESistance(レジスタンス)、REACtance(リアクタンス)、PHASe(位相)の値も同時に測定されています。
[MAGN]は省略可能なのでMEAS:IMP?とMEAS:IMP:MAGN?は同じです。
下記の例は、MEAS:IMP?クエリでインピーダンスを測定して、FETCh?クエリで同時測定されたレジスタンス値、リアクタンス値、位相値をそれぞれ問い合わせるものです。FETCh?クエリの使用例については最も柔軟性のある測定手順で説明します。
MEAS:IMP?
FETC:IMP:RES?
FETC:IMP:REAC?
FETC:IMP:PHAS?
MEAS:<meter_fn>?クエリは、CONF:<meter_fn>コマンドを内部的に呼び出して、本製品の測定条件をデフォルトに設定します。
MEAS:<meter_fn>?クエリを使用すると、計測器に関する詳細な知識が無くても簡単に測定できます。その反面、測定機能に関する設定値をすべてデフォルトにしてしまうため測定条件を詳細に設定できません。もう少し細かい設定条件で測定するには、CONF:<meter_fn>コマンドとREAD[:<meter_fn>]?クエリを使用します。→もう少し柔軟性のある測定手順
MEAS:<meter_fn>?クエリは、CONF:<meter_fn>コマンドとREAD[:<meter_fn>]?クエリを組み合わせた動作と同じです。