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マルチポイント測定のレスポンス(SCAL arとARRay)

トリガカウントで指定されたすべての測定が完了すると、*OPC?クエリに対するレスポンス(ASCII文字の1)を取得できます。その後に、FETC[:<meter_fn>]?クエリでデータを取得できます。レスポンスは、測定回数分すべてのデータを平均化した値です。複数ポイントの測定値の中にオーバーレンジのような無効データが含まれている場合には、そのデータは除外されて平均処理されます。すべての測定が無効データだった場合には、平均データとして無効データ(オーバーレンジの場合SCPI INF = 9.9E37、アンダーレンジの場合SCPI NINF = -9.9E37)を返します。

MEAS/READ/FETCクエリでは、[SCALar]という省略可能なノードが隠されています。トリガカウント数の指定に関係なく、常に単一の値を返します。SCALarの替わりにARRayを使用すると、トリガカウント数の指定に応じて、複数ポイントの測定データをコンマ区切りで返します。

トリガカウント

第2ノード

レスポンス
1

[SCALar]

単一の測定値
オーバーレンジの場合:9.9E37
アンダーレンジの場合:-9.9E37

ARRay

単一の測定値
オーバーレンジの場合:9.9E37
アンダーレンジの場合:-9.9E37

2以上

[SCALar]

全ポイントの測定データ(オーバーレンジ、アンダーレンジのデータを除く)の平均値
すべてオーバーレンジの場合:9.9E37
すべてアンダーレンジの場合:-9.9E37

ARRay

全ポイントの測定データをコンマ区切りで列挙

例:

FETC:ARR:IMP?   'インピーダンスデータ(絶対値)を配列で問い合わせ
(レスポンスの読み込み)
FETC:ARR:IMP:RES? 'インピーダンスデータ(レジスタンス)を配列で問い合わせ
(レスポンスの読み込み)
FETC:ARR:IMP:REAC? 'インピーダンスデータ(リアクタンス)を配列で問い合わせ
(レスポンスの読み込み)
FETC:ARR:IMP:PHAS? 'インピーダンスデータ(位相)を配列で問い合わせ
(レスポンスの読み込み)
READ:ARR:VOLT? '電圧測定を開始して、データを配列で問い合わせ
(レスポンスの読み込み)
FETC:ARR:CURR? 'READ:ARR:VOLT ?で同時に測定された電流データを配列で問い合わせ
(レスポンスの読み込み)