ステータスバイト、イベントステータスを含むすべてのイベントレジスタをクリアします。
コマンド
*CLS
イベントステータスレジスタを問い合わせます。読み取られたレジスタはクリアされます。
コマンド
*ESR?
レスポンス
イベントステータスレジスタが128の場合、*ESR?に対して
128を返します。
本製品の機種名、ファームウェアのバージョンを問い合わせます。
コマンド
*IDN?
レスポンス
KES4022、ファームウェアバージョン1.00の場合、*IDNに対して
KIKUSUI,KES4022,,1.00を返します。
KES4022A、ファームウェアバージョン1.00の場合、*IDNに対して
KIKUSUI,KES4022A,,1.00を返します。
本製品のメモリ内容と通信速度以外をイニシャライズ(工場出荷時の状態)します。
コマンド
*RST
サービスリクエストイネーブルレジスタを設定します。
サービスリクエストイネーブルレジスタによって、ステータスバイトレジスタの中のどのサマリメッセージがサービスリクエストを行うかを選択できます。
サービスリクエストイネーブルレジスタをクリアするには、*SRE 0を送信します。クリアされたレジスタでは、ステータス情報によってサービスリクエストを生成することはできません
コマンド
*SRE <NR1>
*SRE?
パラメータ
設定値: | 0〜255 |
レスポンス
サービスリクエストイネーブルレジスタが128の場合、*SRE?に対して
128を返します。
ステータスバイトレジスタのコンテンツとMSS(マスタサマリステータス)メッセージを問い合わせます。
コマンド
*STB?
レスポンス
ステータスバイトレジスタが128の場合、*STB?に対して
128を返します。
放電回数をカウントアップで表示するかカウントダウンで表示するかを設定します。マニュアル試験、IEC厳しさレベル試験、ステップ試験、シーケンス試験ごとに設定します。
コマンド
CONF:COUNT {U|D}
CONF:COUNT?
パラメータ
設定値: | U | カウントアップ(デフォルト) |
D | カウントダウン |
レスポンス
放電カウント動作がカウントアップの場合、CONF:COUNT?に対して
Uを返します。
表示部の明るさを設定します。
コマンド
CONF:DISP <NR1>
CONF:DISP?
パラメータ
設定値: | 0〜7(デフォルトは7) |
レスポンス
表示部の明るさが7の場合、CONF:DISP?に対して
7を返します。
トリガが放電ガンの場合に放電ガンのトリガスイッチの動作を設定します。マニュアル試験、IEC厳しさレベル試験、ステップ試験、シーケンス試験ごとに設定します。
トリガがパネルの場合(TRIGGER P)でも設定できますが、設定値は無効になります。
コマンド
CONF:GUNTRIG {P|T}
CONF:GUNTRIG?
パラメータ
設定値: | P | プッシュ(デフォルト) |
T | トグル |
レスポンス
ガントリガ動作がプッシュの場合、CONF:GUNTRIG?に対して
Pを返します。
試験終了時のブザー音量を設定します。
コマンド
CONF:VOL1 <NR1>
CONF:VOL1?
パラメータ
設定値: | 0〜100(デフォルトは30) |
レスポンス
試験終了時のブザー音量が10の場合、CONF:VOL1?に対して
10を返します。
アラーム発生時や操作できないキーを押した場合のブザー音量を設定します。
コマンド
CONF:VOL2 <NR1>
CONF:VOL2?
パラメータ
設定値: | 0〜100(デフォルトは30) |
レスポンス
アラーム発生時や操作できないキーを押した場合のブザー音量が10の場合、CONF:VOL2?に対して
10を返します。
放電回数を設定します。
コマンド
COUNTSET <NR1>
COUNTSET?
パラメータ
設定値: | 0 | 無限(マニュアル試験のみ) |
1〜99 999 | (デフォルトは10) |
レスポンス
放電回数が10回の場合、COUNTSET?に対して
10を返します。
デバイスステータスイネーブルレジスタを設定します。
コマンド
DSE <NR1>
DSE?
パラメータ
設定値: | 0〜255(デフォルトは0) |
レスポンス
デバイスステータスイネーブルレジスタが128の場合、DSE?に対して
128を返します。
デバイスステータスレジスタを問い合わせします。
コマンド
DSR?
レスポンス
デバイスステータスレジスタが128の場合、DSR?に対して
128を返します。
エラーレジスタを問い合わせします。読み取られたレジスタはクリアされます。
コマンド
ERR?
レスポンス
エラーレジスタが128の場合、ERR?に対して
128を返します。
リードバックデータにヘッダと単位データを付けるか付けないかを設定します。
コマンド
HEAD {0|1}
HEAD?
パラメータ
設定値: | 0 | ヘッダと単位データをつけない(デフォルト) |
1 | ヘッダと単位データをつける |
レスポンス
ヘッダと単位データをつけない設定になっている場合、HEAD?に対して
0を返します。
IEC厳しさレベルを設定します。
IECを設定した後にVSETで電圧値を変更した場合には、IECの設定値はクリアされます。
コマンド
IEC {1|2|3|4}
IEC?
パラメータ
設定値: | 1 | レベル1 |
2 | レベル2 | |
3 | レベル3 | |
4 | レベル4 |
レスポンス
レベル1が設定されている場合、IEC?に対して
1を返します。
IECが設定されていない場合、IEC?に対して
?を返します。
放電間隔を設定します。気中放電モードまたは接触放電モード(放電間隔:20パルス/秒)を選択している場合(MODE A)でも設定できますが、設定値は無効になります。
コマンド
INTERVALSET <NR2>
INTERVALSET?
パラメータ
設定値: | 0.1〜99.9(デフォルトは1.0) |
単位: | s |
レスポンス
放電間隔が10 sの場合、INTERVALSET?に対して
10を返します。
パネルやメモリに試験条件をまとめて設定します。
設定値が「なし」になっているパラメータに値を設定すると、設定値は無効になります。エラーにはなりません。
コマンド
MEN <OPER_character>,<MEM_NR1>,<STEP_NR1>,<V/STARTV_NR2>,<STOPV_NR2>,<STEPV_NR2>,<COUN_NR1>,<INTERV_NR2>,
<POL_character>,<MOD_character>,<TRIG_character>,<POIN_NR1>,<IEC_NR1>,<WAIT_character>,<UPDOWN_NR1>,
<GUNTRIG_character>,”<USER_string>”,”<COMM_string>”
MEN? <OPER_character>,<MEM_NR1>,<STEP_NR1>
パラメータ <OPER_character>放電試験
設定値: | MAN | マニュアル試験 |
IEC | IEC厳しさレベル試験 | |
STP | ステップ試験 | |
SEQ | シーケンス試験 |
パラメータ <MEM_NR1>メモリ番号
設定値: | 0 | パネル設定 |
1〜20 | メモリ番号 |
パラメータ <STEP_NR1>ステップ番号
設定値: | 1〜20 | シーケンス試験 |
なし | シーケンス試験以外 |
パラメータ <V/STARTV_NR2>試験電圧/開始電圧
設定値: | 0.00〜30.50 | マニュアル試験の試験電圧 |
0.01〜30.50 | ステップ試験の開始電圧、シーケンス試験の試験電圧 | |
なし | IEC厳しさレベル試験 |
パラメータ <STOPV_NR2>終了電圧、<STEPV_NR2>ステップ電圧
設定値: | 0.01〜30.50 | ステップ試験 |
なし | ステップ試験以外 |
パラメータ <COUN_NR1>放電回数
設定値: | 0 | 無限(マニュアル試験のみ) |
1〜99 999 |
パラメータ<INTERV_NR2>放電間隔
設定値: | 0.1〜99.9 | 接触放電モード |
なし | 気中放電モード、接触放電モード(放電間隔:20パルス/秒) |
パラメータ <POL_character>極性
設定値: | P | +(正) |
N | −(負) | |
PN | +(正)から開始して、ステップごとに極性を切り替え | |
NP | −(負)から開始して、ステップごとに極性を切り替え | |
PANA | +(正)の試験がすべて終了したら、−(負)の試験 | |
NAPA | −(負)の試験がすべて終了したら、+(正)の試験 | |
PN、NP、PANA、NAPAはIEC厳しさレベル試験とステップ試験のみ |
パラメータ <MOD_character>放電モード
設定値: | C | 接触放電モード |
A | 気中放電モード | |
20 | 接触放電モード(放電間隔:20パルス/秒) |
パラメータ <TRIG_character>トリガ
設定値: | P | パネル |
G | 放電ガン |
パラメータ <POIN_NR1>放電ポイント
設定値: | 1〜10 | マニュアル試験以外 |
なし | マニュアル試験 |
パラメータ <IEC_NR1>IEC厳しさレベル
設定値: | 1〜4 | IEC厳しさレベル試験 |
1〜4、なし | マニュアル試験 | |
なし | ステップ試験、シーケンス試験 |
パラメータ <WAIT_character>ウェイト機能
設定値: | 0 | 無効(マニュアル試験以外) |
1 | 有効(マニュアル試験以外) | |
なし | マニュアル試験、気中放電モード |
パラメータ <UPDOWN_NR1>放電カウンタ動作
設定値: | U | カウントアップ |
D | カウントダウン |
パラメータ <GUNTRIG_character>ガントリガ動作
設定値: | P | プッシュ |
T | トグル |
パラメータ ”<USER_string>”ユーザ名
設定値: | 任意の文字列(半角20文字(全角10文字)) |
パラメータ ”<COMM_string>”コメント
設定値: | 任意の文字列(半角40文字(全角20文字)) |
(例) マニュアル試験でメモリ3に、試験電圧:2 kV、放電回数:10、放電間隔:1.0 s、出力極性:+(正)、放電モード:接触放電モード、トリガ:放電ガン、放電カウンタ動作:カウントアップ、ガントリガ動作:プッシュ、ユーザ名:名前、コメント:コメントを送信する場合
MEN MAN,3,,2.00,,,10,1.0,P,C,G,,,,U,P,”名前”,”コメント”を送信します。
レスポンス
シーケンス試験でメモリ13のステップ4に、試験電圧:0.5 kV、放電回数:30、放電間隔:1.1 s、出力極性:−(負)、放電モード:接触放電モード、トリガ:放電ガン、放電ポイント:1、ウェイト機能:有効、放電カウンタ動作:カウントダウン、ガントリガ動作:トグル、ユーザ名:名前、コメント:コメントの場合、MEN? SEQ,13,4に対して
SEQ,P,13,4,0.5,,,30,1.1,N,C,G,1,,1,D,T,名前,コメントを返します。
コメントを設定します。
コマンド
MEN:MEMO <OPER_character>,<MEM_NR1>,”<COMM_string>”
MEN:MEMO? <OPER_character>,<MEM_NR1>
パラメータ <OPER_character>放電試験
設定値: | MAN | マニュアル試験 |
IEC | IEC厳しさレベル試験 | |
STP | ステップ試験 | |
SEQ | シーケンス試験 |
パラメータ <MEM_NR1>メモリ番号
設定値: | 0 | パネル設定 |
1〜20 | メモリ番号 |
パラメータ ”<COMM_string>”コメント
設定値: | 任意の文字列(半角40文字(全角20文字)) |
レスポンス
シーケンス試験でメモリ1のコメントがABCの場合、MEN:MEMO? SEQ,1に対して
ABCを返します。
ユーザ名を設定します。
コマンド
MEN:NAME <OPERcharacter>,<MEM_NR1>,”<USER_string>”
MEN:NAME? <OPER_character>,<MEM_NR1>
パラメータ <OPER_character>放電試験
設定値: | MAN | マニュアル試験 |
IEC | IEC厳しさレベル試験 | |
STP | ステップ試験 | |
SEQ | シーケンス試験 |
パラメータ <MEM_NR1>メモリ番号
設定値: | 0 | パネル設定 |
1〜20 | メモリ番号 |
パラメータ ”<USER_string>”ユーザ名
設定値: | 任意の文字列(半角20文字(全角10文字)) |
レスポンス
マニュアル試験でメモリ1のユーザ名がABCの場合、MEN:NAME? MAN,1に対して
ABCを返します。
放電モードを選択します。
コマンド
MODE {C|A|20}
MODE?
パラメータ
設定値: | C | 接触放電モード(デフォルト) |
A | 気中放電モード | |
20 | 接触放電モード(放電間隔:20パルス/秒) |
レスポンス
接触放電モードが選択されている場合、MODE?に対して
Cを返します
放電試験を選択します。
コマンド
OPERATION {MAN|IEC|STP|SEQ}
OPERATION?
パラメータ
設定値: | MAN | マニュアル試験(単独試験) |
IEC | IEC厳しさレベル試験 | |
STP | ステップ試験 | |
SEQ | シーケンス試験 |
レスポンスメッセージ
マニュアル試験が選択されている場合、OPERATION?に対して
MANを返します。
放電ポイントを設定します。
コマンド
POINT <NR1>
POINT?
パラメータ
設定値: | 1〜10 | (デフォルトは1) |
レスポンス
放電ポイントが1の場合、POINT?に対して
1を返します。
出力極性を設定します。
コマンド
POLARITY {P|N|PN|NP|PANA|NAPA}
POLARITY?
パラメータ
設定値: | P | +(正)(マニュアル試験とシーケンス試験のデフォルト) |
N | −(負) | |
PN | +(正)から開始して、ステップごとに極性を切り替え |
|
NP | −(負)から開始して、ステップごとに極性を切り替え | |
PANA | +(正)の試験がすべて終了したら、−(負)の試験 | |
NAPA | −(負)の試験がすべて終了したら、+(正)の試験 | |
PN、NP、PANA、NAPAはIEC厳しさレベル試験とステップ試験のみ |
レスポンス
出力極性が+(正)の場合、POLARITY?に対して
Pを返します。
メモリの内容をパネルに呼び出します。RECALLは呼び出ししたい放電試験を選択(OPERATION)してから送信します。
コマンド
RECALL <NR1>
パラメータ
設定値: | 1〜20 | 呼び出しするメモリ番号 |
シーケンス試験のステップ番号を指定します。シーケンス試験の試験条件は、ステップ番号を指定してから設定します・
コマンド
SEQUENCESTEP <NR1>
SEQUENCESTEP?
パラメータ
設定値: | 1〜20 | (デフォルトは1) |
レスポンス
ステップ番号10が指定されている場合、SEQUENCESTEP?に対して
10を返します。
シーケンス試験の最終ステップ番号を設定します。シーケンス試験を実行すると、最終ステップ番号で試験を終了します。
コマンド
SEQUENCESTEPEND <ADDRESS_NR1>,<STEP_NR1>
SEQUENCESTEPEND? <ADDRESS_NR1>
パラメータ <ADDRESS_NR1>メモリ番号
設定値: | 0 | パネル設定 |
1〜20 | メモリ番号 |
パラメータ <STEP_NR1>ステップ番号
設定値: | 1〜20 | (デフォルトは1) |
レスポンス
メモリ番号5の最終ステップ番号が10の場合、SEQUENCESTEPEND? 5に対して
10を返します。
アクノリッジメッセージを返すかどうかを設定します。
アクノリッジメッセージは、"OK"または"ERROR"のどれかを返します。アクノリッジメッセージを受信する場合は、RS232Cの設定を全二重通信の設定にします。
コマンド
SILENT {0|1}
SILENT?
パラメータ
設定値: | 0 | アクノリッジメッセージを返す |
1 | アクノリッジメッセージを返さない(デフォルト) |
レスポンス
アクノリッジメッセージを返さない設定になっている場合、SILENT?に対して
1を返します。
開始電圧値を設定します。
コマンド
STARTV <NR2>
STARTV?
パラメータ
設定値: | 0.01〜30.50 |
単位: | kV |
レスポンス
開始電圧値が12.34 kVの場合、STARTV?に対して
12.34を返します。
ステップ電圧値を設定します。
コマンド
STEPV <NR2>
STEPV?
パラメータ
設定値: | 0.01〜30.50 |
単位: | kV |
レスポンス
ステップ電圧値が1.23 kVの場合、STEPV?に対して
1.23を返します。
終了電圧値を設定します。
コマンド
STOPV <NR2>
STOPV?
パラメータ
設定値: | 0.01〜30.50 |
単位: | kV |
レスポンス
終了電圧値が23.45 kVの場合、STOPV?に対して
23.45を返します。
パネル設定をメモリに保存します。
コマンド
STORE <NR1>
パラメータ
設定値: | 1〜20 | 保存するメモリ番号 |
トリガを設定します。
コマンド
TRIGGER {P|G}
TRIGGER?
パラメータ
設定値: | P | パネル |
G | 放電ガン(デフォルト) |
レスポンス
トリガがパネルの場合、TRIGGER?に対して
Pを返します。
設定電圧値を設定します。VSETで設定した後に、IECで電圧値を変更すると、VSETで設定した値はIECで設定した値に変更されます。
コマンド
VSET <NR2>
VSET?
パラメータ
設定値: | 0.00〜30.50 | マニュアル試験 |
0.01〜30.50 | シーケンス試験 | |
単位: | kV |
レスポンス
設定電圧値が12.34 kVの場合、VSET?に対して
12.34を返します。
ウェイト機能を有効にするか無効にするかを設定します。気中放電モードを選択している場合(MODE A)でも設定できますが、設定値は無効になります。
コマンド
WAIT {1|0}
WAIT?
パラメータ
設定値: | 1 | 有効 |
0 | 無効(デフォルト) |
レスポンス
ウェイト機能が有効の場合、WAIT?に対して
1を返します。