コマンドの記述 | パラメータ | ブレーク信号

メッセージの概要

コントローラ(ホストコンピュータ)と本製品の間でやりとりする情報を「メッセージ」と呼びます。

メッセージには、コンピュータから本製品へ送信されるコマンド(命令)と本製品からコンピュータに送信されるレスポンス(応答)があります。

コマンドで、試験条件を設定したり、設定やステータスを問い合わせたりします。レスポンスで、本製品の設定やステータスを返します。

コマンドの記述

コマンドの記述方法

本書では、以下のフォーマットでコマンドを示します。

(例)

OPERATION {MAN|IEC|STP|SEQ}

プログラムヘッダ部とパラメータ部の間には“ ”(半角スペースASCII:20h)が必要です。

パラメータが複数ある場合には“ , ”(カンマASCII:2Ch)で連結します。

コマンドとコマンドを“ ; ”(セミコロンASCII:3Bh)で連結すると、複合コマンドを形成します。

(例)

STARTV 12.34;STOPV 23.45;STEPV 1.23

1行で送信できる文字数は最大128バイトです。

特別な記号や文字

コマンドの記述のために本書で使用している特別な記号や文字について以下のように定義します。

記号、文字 説明
< > < >内の文字列はプログラムデータを表します。
実際のプログラムでは、< >を記述しないでください。
{ } { }内の" | "で区切られた文字や数字は、その中の1つを選ぶことを表します。実際のプログラムでは、{ }を記述しないでください。
[ ] [ ]内の文字列は、オプションデータを表します。
プログラムと一緒に送信されない場合には、デフォルトが送信されます。実際のプログラムでは、[ ]を記述しないでください。

クエリ

装置の設定やステータスを問い合わせることができます。

プログラムヘッダ部の末尾に疑問符「?」を付けます。クエリがパラメータを持つ場合には、疑問符の後にスペースを入れて、その後にパラメータを記述します。

(例)

MEN:MEMO? SEQ,1

 

note

2つのクエリを別々の行で送信する場合には、最初の応答を読み取ってから、2行目のクエリを送信してください。一度に2行のクエリコマンドを送信すると、不完全な応答を受信する場合があります。

文字列の終了

すべてのコマンドは、有効なターミネータ<line feed>(ASCII 0x0A)で終了しなければなりません。

 

note

CR(ASCII 0x0D)はターミネータではありません。

共通コマンド

IEEE-488.2規格には、レジスタの問い合わせなどの機能用に一連の共通コマンドがあります。これらの共通コマンドは必ず“ * ”(アスタリスク)で始まります。1つ、または、複数のパラメータを持っている場合があります。

 

パラメータ

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本製品で使用するプログラムデータの表現形式を以下に示します。

非数値パラメータ

本製品では次の2種類を使用しています。

記号、文字 説明
文字列データ
(String)
一連のASCII文字が要求される場合に使用します。
文字列は、必ずダブルクォーテーション(" ")で囲んでください。
  (例) MEN:MEMO SEQ,1,”ABC”
引用符を文字列として使用したいときには、引用符の前に¥を記述。ASCII コード 20H〜7EHを使用できます。
キャラクタデータ
(Character)
プログラム設定に限られた数の値しかない場合に使用します。
  (例) OPERATION {MAN|IEC|STP|SEQ}

数値パラメータ

本製品では次の2種類を使用しています。

記号、文字 説明
NR1 整数を表します。*1
NR2 実数(浮動小数)を表します。*1

*1.「IEEE規格488.2プログラマブル計測器の標準デジタルインターフェース」で詳細に説明されています。

ブレーク信号

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ブレーク信号はIEEE488.1 dcl/sdc(Device Clear, Selected Device Clear)メッセージの代替として機能します。