BSP-10の特殊機能について
BSP-10は、波形表示等のプログラム実行環境として、シングルボードコンピュータ「Raspberry Pi(ラズパイ)3A+」を使用しています。したがって、ラズパイについて詳しい知識がある方であれば、Wi-Fi経由でBSP-10にリモートログインして、システムを自分だけのカスタム仕様に改造することが可能です。BSP-10には、そのための特殊機能(隠し機能)が実装されています。ただしそのような改造については、当社のサポートおよび製品保証外となりますことを、あらかじめご了承くださいますようお願いいたします(あくまで自己責任での使用法となります)。
以下はBSP-10の液晶パネル操作によって、実行できる特殊機能の説明です。
特殊機能の呼び出し操作
液晶画面を長押しタッチして、メニューバーを表示します。各特殊機能は、wave width、position、x scale、refresh rateの4つの設定値の組合せを変えて、Informationボタンを押すことで呼び出します。
●操作例(設定値の初期化)
wave widthを2に設定します。
positionを6に設定します。
X scaleを19に設定します。
refresh rateを10に設定します。
informationボタンを押します。表示されたダイアログの「Yes」ボタンを押すと、wave width、position、x scale、refresh rateの設定値が全てデフォルトに戻ります。
●機能操作一覧
4つの設定値の組合せを変えることにより、下記機能の操作をおこなうことができます。
wave width | position | X scale | refresh rate | 機能操作 |
---|---|---|---|---|
2 | 6 | 19 | 10 | 4つの設定値を初期化する |
2 | 46 | 19 | 20 | WPSモードを起動する |
2 | 46 | 19 | 30 | WPSモードをキャンセルする |
2 | 46 | 19 | 40 | BSP-10のファームウエアをアップデートする |
2 | 46 | 19 | 50 | Wi-Fiを停止する |
2 | 46 | 19 | 60 | Wi-Fiを開始する |
2 | 46 | 19 | 70 | SSHログインでのUserID、Passwdを表示する |
●Wi-Fi接続について
BSP-10をWi-Fiに接続する手順の説明です。
- WPS機能がついたWi-Fiルーターを用意します。
- 特殊機能「WPSモードを起動する」を呼び出すために、4つの設定値の組合せを下記にして、informationボタンを押します。
wave width=2/position=46/x scale=19/refresh rate=20 - 「WPS mode?」のダイアログが出たら「Yes」を押します。
- Wi-FiルーターのWPSボタンを押します。
- BSP-10からWi-Fi接続を知らせる通知音が鳴ります。
- 4つの設定値のいずれかを、特殊機能呼び出しを無効化するように変更して(例えばwave width=1にする)、informationボタンを押します。Wi-Fi接続に成功していれば、ダイアログにWi-FiルーターのDHCPで取得したIPアドレスが表示されています。
[警告]:ラズパイの詳しい取扱知識・経験がない方は、BSP-10へのシステムログインは絶対におこなわないでください。不適切な操作によりシステムが機能しなくなる可能性があります。